More than words は問題ない。More than +数字は?正確ですか。
さらっと使っている more than
More than words… 言葉以上の気持ちがある、、、は素敵なフレーズですが、more than の後に数字がくると急に現実的になりますね。
普通に会話をしていれば、とくに職場であれば more than ~ を使うことは非常に多いと思います。実際の会話内でうっかりミスが多いのも more than です。
- 日本語:10人以上集まったら始めましょう。
- 英語:When there are more than nine people, let’s start.
more than の場合、直後にくる数字は数に含まれませんので、日本語とちょっと聴覚的、視覚的にずれを感じてしまいますが、正しくは直後の数字を含まないですので覚えておきましょう。現実としては上記のような会話の場合、仮に more than 10 people とかと言ってもそんなに不都合が生じないでしょう。
以下のケースはどうでしょうか。
- 日本語:今年5日間以上休みを取っていない人は12 月中に休暇を取得下さい。
- 英語:If you haven’t taken more than 4 days off this year, please take them by the end of December.
質問文が「否定形」ですし、最低でも5日間の休みを取得してほしいという状況です。ただ、この書き方は文法的には正しくても混乱しますね。「5日間」を明確にするならば以下のように書くことが好ましいです。ぱっとみてわかりやすいですし混乱を避けられます。
- If you haven’t taken at least 5 days off this year so far, please take them by the end of this month.
more than は「~以上」ではなく「~を超えて」と覚えておくと間違いが少なくなると思います。また、日本語の「以上」に問わられずに、臨機応変に表現を使い分けることがベストですね。
~以上、はなんと言えばいい?
上記に書いたとおり、~以上は日本語では書かれた数字を含みますが、英語で more than の場合は直後の数字を含みません。では、数字を含みたい時はどのように言えばよいのでしょうか。以下の単語を状況や文脈に応じて使う必要があります。
- more than or equal to ~
- at least ~
- not less than ~
- no fewer than ~
- greater than ~
- higher than ~
- larger than ~
- above ~
- over ~
以下は Less than?
~以下、も以上と同じ注意が必要です。less than の後にくる数字は含みません。
- 日本語:参加者が10人以下ならキャンセルしましょう。(11人いたら開催)
- 英語:If there are less than 11 people, let’s cancel it.
日本語も英語も、以上、以下、more than, less than は混乱しがちです。説明のためにこのような例文を書きましたが、正直わかりにくいですので、実際には一番わかりやすくてはっきりした表現を選ぶことをおススメします。
- 日本語:参加者が10人以下ならキャンセルしましょう。(11人いたら開催)
- 英語:If we have more than 10 people, we don’t have to cancel it.
たとえ日本語が「以下」になっていても、このように more than を使って言い換えてしまえばわかりやすくなりますね。
単純に、less or equal to ~で、~以下ということはもちろんできます。普段の会話の中ではすっきり感に欠けますが、話す内容によっては最適な場合もあるでしょう。
未満なら Less than でOK!
未満という日本語ならば、less than でぴったりです。全く同じ意味になりますから、あまり悩まずにすみますね。
- less than ~
- not more than ~
- fewer than ~
- under ~
- below ~
まとめ
- More than も Less than も「~以上」「~以下」と同じではない
- ~未満は Less than と同じ
- 日本語の表現にとらわれず、一番わかりやすい表現を選ぼう!
ちょっとした単語でも考えてみると本当に色々なポイントがあるなと思います。
少しでも皆さんのお役に立てれば本当にうれしいです。