微妙な空気が流れるとき 英語での失敗をどうとらえるか
わたし、英語での失敗はたくさんあります。
理由がはっきりしているときと、理由がわからないとき、両方あります。前者は相手が聞き返してくれたり、間違いを教えてくれたりという場合がおおく、後に引きずらないことが多いです。むしろ、新しいことがわかってよかったな、という良い思い出になります。問題は後者です。理由がわからないので微妙な空気になります。
何が間違いかわからないのに、微妙な空気になった時
私が思い出すのは、Yes, please! という言葉です。とても簡単ですし、よく耳にするし、please がついているからある丁寧でもある。Please ですからそんな複雑な意味もありません。どうぞ、とか、お願いします、とか皆さんの思う通りの意味です。
Yes, please! いつ使いますか
- レストランで、Would you like some more bread? → Yes, please.
- スーパーで、Would you like a bag? → Yes, please.
日本語にするとどれも「はい、お願いします。」ですよね。そうだと思います。最低限丁寧ですし、失礼はないと思います。ではどんな状況で Yes, please が微妙な空気を作ったかをお話します。
Yes, please?
私がその時、Yes, please を使った時、わたしの頭の中には「はい、お願いします!」という日本語が先にありました。これが間違いのもとだったと後から思いました。
ちょっとした少人数の会議だったと思いますが、参加者は私以外は全員が外国人でした。私よりずっと偉いリーダーの方が私に質問しました。
” Would you like me to explain xxxxxx which we have been working on? ”
会議と会話の流れから、あきらからにこの偉い方が代表してxxxxxについて説明したい、代表して説明するのが当然、という雰囲気でした。私もこのxxxxxに携わっていたので、この偉い方は私に少し気を遣ってくださったと思います。「私から説明してほしいですか?」という言葉ではあったものの、実際には「私が説明しちゃってもいいかしら?」というニュアンスでした。私は満面の笑みを浮かべて言いました。
” Yes, please! ”
その瞬間、「”yes, please” だって!」という小声とともに、相手の顔には若干の驚きと苦笑と少~しのいら立ちが見えました。私は「えっ?!? なんかやらかしちゃったかな?!」と思ったのですが、会議のペースも早くどんどん進んでいきました。
あとから思うこと、わかること
Yes, please という短い言葉は確かに上記のような場合では使うのは失礼だったと思いました。お店などで簡単なことについて質問されて、yes か no を答えるときに失礼のないように最低限の please を付けるだけのことであって、上司に対してとか、仕事の場とかで使うのに適してはいないと。。。yes, please のもっと適切な訳を考えるとしたら、「ええ、そうしてちょうだい」とか 「はい、おねがい」とか 「そうね、たのむわ」的な感じになるのかもしれないと後から思いました。偉い方に言っていいセリフではなかったな、ちょっと上から目線だったかも、、、と冷や汗をかきました。
原因
「はい、お願いします!」という日本語をさきに思い浮かべてしまったせいで小さな事故が起こりました。。。やはり、英語で会話しているときは英語で考えて英語的に話すことが必須だと思いました。英語でメールを書いたり、偉い方に何かを頼むとき、 yes, please のような短い言葉を書かないですから。That would be great! とか I would appreciate if you could. とかを使えばよかったのです。とっさのこととは言え、恥ずかしいし、その場で言い訳できないし、後からも言い訳できないし、しばらくは何度も思い出してしまった出来事です。英語って難しいですし、気を抜けないなあと思いました。
前向きにとらえる
こんな経験したくはありませんが、こういう経験をして突然なにかに気が付くことがあります。大きなミスをする前に、相手の表情や反応、空気に注意しながら少しずつコツをつかんでいけたらいいなと思います。ミスがなくなることはないのでしょうが、怖がらずに前に進むしかない!ですね。笑
少しでも皆さんのお役に立てれば本当にうれしいです。