Difficult 日本人がよく使う単語 でも気軽に使わないでね
It is difficult….
もしかしたら日本人が使う英語の上位10位までに入っているかもしれません。difficult です。でも、できるだけ使わないで下さい。「難しいです。」の何がいけないの?と思いますよね。時代の流れなのかもしれませんが、最近ネイティブが一番使わない単語のひとつです。
なぜ使われないのか?
昔は確かに使われていたと思います。Difficult の何がいけないのかと私も思いましたが、私の知っている範囲ではありますが、かなりのネイティブがこの単語を避けています。また difficult 以外のネガティブな単語も極力使わないようにしています。
文法的な理由などはないです。現実的な西洋人にしては意外な行動ですが、言霊を信じているような感じがします。私のアメリカ人上司も「起きてほしくないことは口にしないほうがいいよね」とよく言っています。
特に、ビジネスの世界では difficult なんて言うと、やる気がないのか?くらいの勢いで誤解されがちです。実際に難しいケースなどについて difficult と正しく表現して印象が下がるなんて、ちょっと呆れますけどネガティブな印象は与えたくないですよね。
どうやって言えばよいのか
difficult なことを difficult と言っていけないなら、どうやって表現したらいいの?と私も思います。アメリカ人の皆さんがよく使っている表現にはこのようなものがあります。
- challenge
- opportunity to improve
- not too easy
- something we can do better
このような言い方に置き換えられることが多いです。へりくつ感、ことだま意識感、ゲン担ぎ感があります。ちょっとメンドクサイですね。しかし悔しいことに、「日本人は二言目には difficult だよな」という生の声がたくさんあるのも事実です。
日本人的「難しい」と英語の「difficult」には違いがある
ネイティブの方々が difficult を避けることとは別で、日本語と英語で difficult という単語そのものの違いが少しあると思います。
日本人はというか日本語では、難しいという言葉が登場する場面がとても多いです。便利な単語なんです。これを言っておけばごまかせる感じが少しありますね。
- なにかを行うことが簡単ではないという時「これは難しい問題です」
- 何かをやんわり断る時「難しいですねぇ~」
- 興味がないことを伝える時「ちょっと難しいかもしれません」
- 仕事などを頼まれたとき、結果への期待値を下げるために言う時「難しいけど、やってみますね」
一方、英語で difficult という場合は、「本当に困難なこと」を表します。困難です。ちょっと面倒くさいとか、やり遂げるのに少しクリアしなければならないポイントがある、くらいの時には使いません。たとえば、世界の貧困問題とか、コロナウィルスのパンデミックなどは、本当の difficult な問題です。
まとめ
difficult を使うときには、そのとき表現したい 「難しい」の正体をつきとめてから使うようにしてみませんか。
- かんたんには解決できないような、真に困難なことなのか
- 気持ちの上で挑む/挑戦することなのか
- 通常以上に労力が必要なことなのか
- 調整がたくさん等の面倒な作業なのか
もう「日本人は二言目には difficult だよな」と言わせないようにしたいですね。
少しでも皆さんのお役に立てれば本当にうれしいです。