「久しぶりだね!3年ぶりだね!」英語でなんといいますか? 英語と日本語の個性を知っておこう
久しぶり!3年ぶりだよね!
言えそうで言えない表現かもしれないです。英語では何というでしょうか。
” Hi Chiaki, it’s been a long time! It must have been three years since we saw each other last time! Great to see you! “
ここでの It’s been は It has been の省略です。現在完了形ですが決まった形として覚えておけばいいです。そして、2つめの文も、must (~にちがいない)を使った現在完了形になっています。過去のある時期から今までずっと、(前回会った日から今日まで)の期間を表しています。
ここでは、”今”話をしていますね。”今”久しぶりに会っている状況です。この状況を後日だれかに伝えてみましょう。
ちあきさんに3年ぶりに会ったんだよ
” You know what? I saw Chiaki for the first time in three years the other day! ”
直訳しますと、この3年間で初めて会った、となります。〇〇ぶり、というのはある期間の中で初めてと表現するのですね。ある期間を置き換えてこのような言い方もできます。in three years は3年間で、という意味です。
” It was the first time for me to see her since I attended her wedding!”
「彼女の結婚式以来、初めて会ったよ」となります。Since を使えば期間ではなくて、〇〇して以来という表現ができます。
英語は論理的
何年ぶりに会ったとか、何々以来〇〇した、という表現は会話でよく出てきますし、カジュアルな会話で使えてとても便利だと思います。上記の例になんでもあてはめてしまえば応用できると思いますので、どんどん使って覚えていただけたらいいなと思います。
「久しぶり」「3年ぶり」などの表現ひとつを見ても、やはり英語は論理的だなあと思います。いつの時点から最初、とか長い期間が経過した、という表現ですよね。
英語の場合は、「前回の時点からどれだけの時間が経過したか」という事実と「久しぶりに会えてうれしい」という感情は別々に表現しなければなりません。It’s been a long time. I am so glad to see you! のように。
日本語は感情的
一方で日本語は、「久しぶり!」「~ぶり」です。
当然、一定の期間が経過していることを表してはいますが、いつからいつまでとか、過去のある時点から現在までの期間が3年とか、そんな明確なことは言いませんね。もちろん期間について細かく表現することは実際にできますが、久しぶりに会えてうれしいとか、あれから長い期間がたったけれどまた会えたことがうれしいとか、どちらかというと現在の感情や印象をあわせて表現できます。
「久しぶり~!」と言うとき、会えてうれしいという気持ちも入っていませんか。
日本語は情緒的な言語、英語なら別々で表現するようなジェスチャーや感情を含んだコミュニケーションツールのように思います。だから直立不動でも、派手な身振り手振りをしなくても伝わることは多いのかなあと思います。
まとめ
日本語から英語にするときに、事実と感情を別々に分解して訳せるか?を考えてみるといいかもしれません。
日本語は特別な言葉、単語に味わいのある言葉。英語は論理的、現実的な言葉。まったく個性の異なる言語間をいったりきたりして翻訳する、通訳する、会話する、のですから簡単なわけはありません。でも、このような特徴を少し気にしてみるのも英語上達のヒントになると思います。
少しでも皆さんのお役に立てれば本当にうれしいです。