Because I love you…♪とはいうものの。。。Becauseから文章を始めないほうがいい理由
Because だれもが知っている単語
「なぜなら」理由を表す単語としてとりあえずこれだけ覚えればいい、と多くの人が思います。そして、耳に残りやすいこともあり、覚えやすいです。簡単、便利な Because と思われています。
- We could not catch the train because you came late. 〇
- Because you came late, we could not catch the train. 〇
間違えて使われることも多い Because
Because なんて簡単な単語、間違って使いませんよ。と思われるかもしれません。しかし「間違うはずもない」と思っているからこそ落とし穴があります。上記の2文はどちらも正しいです。文法的にも意味も問題ありません。ただし、
- Because you came late. ×
これはダメですね。Because を使うときは必ずセットで、Becauseで説明する理由の対象が必要です。対象がないのに理由は語れません。何の理由なのか?をはっきりさせましょう。
一つの文にするか、コンマでつなげた文章にするか、どちらかにしなければなりません。単品で注文できません、because 頼る人が必要だから。
例外はいつもある:問題ない場合
かなりカジュアルな会話中ならあり得ます。たとえばこのような感じのシチュエーションで。
- Aさん: Why you look so unhappy today? What is wrong?
- Bさん: I was looking forward to the fireworks so much, but we’ve just missed it…
- Aさん: Never mind, it is not your fault!
- Bさん: I hope not! Because YOU came late…
会話の中ですので完全な文章にならないことはよくあります。とくに問題はありません。Bさんが Because を使うことでAさんに対して責めている感じも強めにでます。Aさんのせいだ~!と思っていますね。
日本人ならではの間違い方
なぜ日本人が Because を間違って使いやすいか、私の考える理由をシェアします。以下に日本語ならではの短い表現を書いてみます。
状況:会議に遅れて入ってきた2人のセリフと思ってください。誰も何も質問をしていないと想定してください。
- 「昨日遅かったんで。。。」
- 「さっきまで別の会議だったので」
こんなセリフを言いながら会議室に入ってくる光景。めずらしくはありません。日本人同士ならこれで十分に意味が分かりますし伝わります。「遅れてきた理由を言っているのだな」と察しますよね。
英語の場合・・・
しかし、英語の場合はちょっと異なります。もし上記のような状況で「どうして遅刻したの?」と誰も質問していないのに、この2人が以下のように言ったとします。
- Because I went home late yesterday. ×
- Because I’ve been in another meeting. ×
そこに同席している外国人は全員思うでしょう、「何が?」と。何に対して Because で理由を述べているのかわからないでしょう。もちろん多くの場合、人間なので遅刻したことと関係あるくらいは推測できるでしょうけれど、そうした都合の良い思い込みに頼ってはいけません。
「なぜなら」遅刻が悪いことだと思っている国の人ばかりではないのですから。そんな人たちからすれば、「何を唐突に言っているのかな?」「何についての説明かな?」と思うわけです。つまり英語では、はっきりツジツマを合わせる、何がどうなった、ということがひとつの文章の中で成立していないといけないのです。
こう言いましょう
- I am sorry for joining you late because I had a long day yesterday and ended up waking up too late this morning.
- Excuse me for being late because I’ve just been in another meeting.
でも、実際の会話ではここでの Because は as にしたほうが圧倒的に自然です。が、ここでは as と Because の話はしないこととして、大事なのは文章のなかに、何かと何かに対する理由両方が表現されていることです。理由だけでもない、事実だけでもない、セットです。繰り返しになりますが、Because の単品は無しですね。
英語ではきちんと表現しなければ誤解を招きます
Because に限りませんが、英語表現では何がどうした、何がどうなった、誰が何をした、をはっきり伝えなければなりません。相手の想像や忖度に任せたり、察してもらうということは皆無と思ってキッチリ話すクセにしましょう。誤解を減らず第一歩です。
少しでも皆さんのお役に立てれば本当にうれしいです。