英語での返事 やってはいけない Yes or No
「ハイ」は Yes で「イイエ」は No
ハイはYesでイイエはNoですよね。でも英語で質問されたときには、日本語のように「ハイ」か「イイエ」でだけで答えてはダメなんです。
アンケートのように、「アレルギーはありますか」とうような単純な質問に対して「Yes/ No」はもちろんOKですけれど、普通の会話での質問にYes or No だけで答えることはない、と思っておくと良いです。かならず、そのあとに文章をつづけましょう。
耳は次の言葉を待っている
例えば、質問に対してあなたが ”Yes.” と言ったとき、相手は次のセリフを期待して待っている状態です。ですから、”Yes.” とだけ答えたあとニコニコしていると一瞬、間があきます。そして相手に「あれ、このことについてあまり話したくないのかな?」なんて思われてしまう可能性もあります。
では、どうしたらよいでしょうか。
- Have you been to the United States? → Yes, I have.
- Do you know who put this box on the table? → No, I don’t know who did.
学校の教科書にもさまざまな本にも確かにこんな感じで書いてあります。でも日本人の本音というか勝手な思い込みとして、I have とか I don’t まで言わなくてもいいだろう、という気持ちが心のどこかにないでしょうか。だってYes か Noは伝わるのですから。しかもちょっと面倒な感じさえします。
意識しつづけて習慣化
日本語では「はい」という短くスッキリした答えは良い印象を与えることもあります。特に職場などで上司からの質問には余計なことを言わないのが良とされる傾向もあります。
しかし、英語の場合はビジネスであっても常に相手の言った文章/質問に注意をして、丁寧に答えるように心がけましょう。そのためには、Yes または No の後に短くていいので文章を続ける必要があります。
私も初心者のころはなかなかできませんでした。相手の質問の意味をとらえるのに必死でしたから、Yes か No をこたえただけでひと安心していたものです。慣れてくると Yes, No だけの返事では自分自身がなんか物足りない、気持ち悪い、変な感じがするようになります。
日本語でもこんなケースならイメージしやすいのではないでしょうか。
- 「京都に行ったことがありますか」→ 「はい」
- 「京都に行ったことがありますか」→ 「はい、ありますよ。3年くらい前に行きました」
1だとちょっと会話を続けにくい雰囲気がでる可能性もありますよね。2なら、質問に対してきちんと聞いている、答えている、会話を続けよう、という気持ちが伝わります。英語でも同じと思えばわかりやすいです。
集中力とリテンション
上記のような短い質問だと、文章できちんと返事をすることは比較的かんたんです。もし、相手が話の長い人で、一つの質問に補足説明が多くて、話題がどんどん移ってしまうタイプだと困惑することもあるでしょう。
全部聞き取れて、全部覚えていられるならベストです。でも日本語でもそういかないケースがありますよね。話が長くて質問がぼんやりしてしまったら勇気を出して聞いてみましょう。
- Did you ask if I also have such an experience? 私にもそんな経験があるのか、という質問でしたか?
- If I remember/understand correctly, was your question about xxxxx ? 私の記憶が正しければ、xxxxというご質問でしたよね?
- May I ask what your question was ? すみませんがご質問をもう一度お願いできますか?
まとめ
英語でも日本語でも、丁寧に答えることが大切です。英語の場合、Yes, No の後には必ず文章を付けることを意識していきましょう。きちんと答えなければならないと思うと、相手の質問を文章の構造を含めて今まで以上にり集中してきけるようになります。そうなると自然に英語のレベルも上がると思います。
私にとっても、真剣に聞く/Genuinely listening は永遠の課題ですが、頑張っていきたいです。
少しでも皆さんのお役に立てれば本当にうれしいです。