May I は丁寧ですよね。じゃあ You may は? 超!!!上から目線ですよ。

May はていねい?

May にはいくつかの意味がありますが、私がこれまでの外資系企業での勤務経験のなかで、何回か耳にしたことのある May のやってはいけない間違いについてシェアしたいと思います。

May にはいくつかの意味がありますが、以下の二つはけっこう知られていて、間違えることも少ないと思います。

  • ~ かもしれない He may be late.  She may not like it.
  • ~ してもよろしいですか May I have your name?  May I come in?

かもしれないの May は Maybe とのイメージとも重なっている方が多いと思います。実際に日本人の会話を聞いていると may よりも maybe を会話に付け足して使っていることが多いように思います。

May I ~?はよく使うフレーズごと頭に入っている方が多いと思います。許可を求めるときに使います。「~してもよろしいでしょうか?」ですね。丁寧に許可を求める質問したいときにきちんと使われています。ちょっと丁寧すぎるなという感じの場面もみかけますが、丁寧に言われて怒る人はいませんからOKです。

Mayには契約書や法律等で使われる意味もありますが、ここではあえてふれません。

 

You may !?!? やってはいけない。。。

may には ~してもよい、許可をあたえる、という意味があります。

日本語訳だけを見ると、特に問題なさそうに見えるかもしれません。むしろ優しそうなイメージ?!しかし、こちらから相手に対して may を使って許可を与える、~してもよい、と言うときはかなり上から目線、偉そうだ、ということを覚えておいて下さい。

May I ask you a question? のイメージのせいか、なんとなく丁寧だと思って、勤務先でこんなことを言う方がいました。

  1. You may come to my office tomorrow.
  2. You may change the date if you like.
  1. の意味は「明日私のオフィスに来てもよろしい」「明日私のオフィスに来たまえ
  2. の意味は「君が望むなら日にちを変えることを許してやるぞ」「日にちを変えたければ変えたまえ」

おそらく話しているご本人はそんな上から言うつもりは全くないでしょう。来てもいいよ、変更してもいいよ、と優しく言いたかったのだと察します。怖い落とし穴ですね。まったく反対の印象を与えているのです。

 

You may の覚えやすいイメージはこれです、女王陛下!

You may ~ のニュアンスやイメージをもっとはっきり伝えると

  • Queen: ” You may have a seat.” 女王陛下「かけなさい」
  • Servant: “Thank you very much, your majesty.” 「女王陛下、誠にありがとうございます」

という感じです。つまり女王陛下から言われるようなセリフです。とても上から目線の言い方なのです。ですから我々の日常生活では要らないですよね。丁寧な表現だと思ってうっかり言ってしまわないようにしたいですね。

 

いつ使える??

実は使わないことをおススメします。今はあまり使わないと思うのですが、親と子、上司と部下などの間で使われる可能性はあります。ですが、なんとなく時代遅れな印象さえします。

  • May I have some more chocolate, mother?
  • お母さん、もう少しチョコレートを食べていいでしょうか。
  • No, you may not. You’ve just got another decayed teeth.
  • いいえ、許しません。また別の虫歯ができたばかりでしょう。
  • Mr. Walsh, may I come in? → ウォルシュさん、入ってもよろしいでしょうか。
  • Yes, you may come in. → ええ、入ってもよろしい。

自分が主体で may を使うときはなんら問題がないのですが、相手に対して may を使うときは本当に気を付けましょう。基本的には聞いてわかるけど、自分では使わないほうがいいですね。

 

まとめ

May は May I ~ なら丁寧でOK。You や他人に許可を与える意味では使わないことがベストでしょう。

冗談でふざけたりして may を使うのを見かけたことはあります。例えば小さなパーティなどで、お酒を注いでくれている同僚に対して

  • Hi Ms. Smith, may I have some more wine, please? 「スミスさま、もう少しワインをいただけないでしょうか?」
  • Yes, you may! (ちょっと上からのジェスチャーをしながら)「飲んでよろしい!」

ニュアンスをわかっていれば冗談を楽しむことができて、会話が盛り上がりますが、この may のニュアンスがわからないと、ただ単純に「お酒をクダサイ」「はいドウゾ」という会話にしか聞こえないですよね。ニュアンスは難しいですが、ほんの少しでもわかるようになると楽しくなります。

少しでも皆さんのお役に立てれば本当にうれしいです。

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