Most と Most of の使い方 意味は同じ、だけど使えるときは違います
Most そして Most of
「あれ?どっちでも同じ意味だと思っていた」「気分でテキトウに選んでいた」という方は少なくないのでは?私も昔はそう思っていました。どっちでもいいんだな、と。。。
たしかに意味は同じです。Most の意味は前回の投稿で書いたとおり、「ほとんど」「大部分」「十中八九」の意味です。こちらにリンクを置いておきますので、よろしければご参照下さい。Most of も同じ意味になります。
Most を使うとき
Most を使ってよい(of を付けない場合)はそのあとに続く名詞が一般的なことを指す場合です。例えば、人々、子供たち、学生たち、都市、国、などで、特定しない場合です。少し例をあげてみます。
- Most countries are now suffering from the COVID outbreak.
- Most children are forced to stay home to avoid risks of contracting the virus.
- Most students haven’t even been to the campus and taking classes online.
- Most cities will have restrictions after the lockdown ends.
- ほとんどの国がコロナウィルスの流行で苦しんでいる。
- ほとんどの子供たちがウィルス感染リスクを避けるために家にとどまらざるを得ない。
- 大部分の学生はキャンパスに行ったことさえなく、オンライン授業を受け続けている。
- かなりの都市がロックダウン解除後も行動制限を設ける。
Most of を使うとき
Most of を使うときは、そのあとに続く名詞が具体的、特定された名詞の場合です。同じく「人々、子供たち、学生たち、都市、国」と言っても、それらの人々、子供たち、学生たち、都市、国が特定されているケースです。こちらも例をあげてみます。
- Most of the countries where people are used to wear a mask seem to better handle the outbreak.
- Most of the children who were involved in the accident yesterday have turned out to be uninjured.
- Most of the students at Kyoto University are aware of the charity event happening tomorrow.
- I am happy to know that most of my friends are fine and fit despite the fact that we cannot exercise as much as we need.
- マスクをする習慣のある国のほとんどでは、そうでない国に比べると感染症の流行をコントロールできている。
- 昨日事故に巻き込まれた子供たちのほとんどは無事であると判明した。
- 京都大学の学生のほとんどは明日開催されるチャリティイベントについて認識している。
- 必要なだけ運動ができない状況にあっても、私の友達は元気にしているとわかって良かった。
人々、子供、学生、国、友達、について、「どんな」人々、子供、学生、国、友達、なのかが具体的に特定されています。そんなときは、of をつけましょう。必然的に the とか my とか this, that, などがついてきますね。
ほかにも応用ができます
上記のルールは、ほかにも応用できます。
- all
- any
- some
- no/none
についても同じ使い方が可能ですので、やってみて下さい。かなりスッキリしますね。
- I miss all of my friends.
- You can have any of these notebooks.
- Some people don’t care wearing a mask.
- Some of the people in her class have a healthy diet.
- No money was left for him.
- 友達みんなに会えなくて寂しい。
- ここにあるノートならどれでもどうぞお持ちください。
- マスクをしない人もいる。(気にもしない)
- 彼女のクラスには健康的な食生活をしている人もいる。
- 彼には一銭も残ってなかった。
例外のないルールはない – ALL –
具体的に特定する場合の all だけは、of があってもなくてもどちらでも all オッケーです。all だけに何でもいけちゃいます。
- All the students in the Class A did very well in the exam.
- All of the students in the Class A did very well in the exam.
- クラスAの生徒はその試験で全員よい成績をあげた。
特定しない場合の一般的な all は most などと同じですね。
- All citizens must not go out without a permission during the lockdown.
- ロックダウンの間、市民は誰も許可なしで外出してはならない。
まとめ
Most, any, some, no などを使うとき、特定できるのか、特定できないのか、で of をつけるか判断しましょう。特定できる場合というのは、必然的に the, these, this, that, my, his, などがついてきますので、そこが別のハードルかもしれません。が、ここはシンプルに、特定できる、特定できない、というように覚えておきましょう。
most や most of のように、どちらも聞いたことがある場合はなかなか頭のなかがスッキリしないですが、一つ一つ発見した時、学んだとき、「これだけ覚えておこう」という気持ちでコツコツ学ぶといいなあと思います。いま目の前にあるものだけでいいんです。マインドフルネス的な。今ここに手中!www
少しでも皆さんのお役に立てれば本当にうれしいです。