悪魔の手下??? 外資系企業でよく聞く、よく使う、便利な表現5つ

ようやく仕事モード?

お正月休みも終わり、外国人従業員たちも長いお休みから帰ってきて、(実際はどこにも行ってないと思いますが)今年の仕事も本格的に始まりました。

お休みの間はすっかり英語から離れて、どっぷり日本語につかっていたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。私もそうです。慣れるのは時間がかかるけど忘れるのは簡単、というのが語学ですよね。

ウォーミングアップとして、私の勤務する米企業で比較的よく使われる表現を5つご紹介したいと思います。ではさっそく。

 

Rocket Science!

It’s not a rocket science! She should be able to do it!

この表現は否定形で使って下さい。つまり、直訳すると

「ロケット開発するような難しいことではないでしょう!」 → 「簡単なことだよね」

と言いたいときに使われています。若干ですがイライラした感じです。It cannot be so difficult! とか It is not complicated for her to do. というよりも勢いもあって、嫌いではない表現です。

 

Don’t miss the boat!

チャンスの神様には前髪しかない、とよく言われます。正直、個人的には前髪しかない神様をイメージするのが難しいので(笑)、こちらの表現が好きです。船が出てしまう前に乗って!チャンスを逃がすな!という意味です。ちょっとした表現ですが、覚えておくと便利だと思います。

  • Let’s get prepared not to miss the boat.
  • This is once in a lifetime chance! Don’t miss the boat!

 

Devil’s advocate

To play the devil’s advocate

という表現があります。直訳すると「悪魔の代弁者を演じる」「悪魔の代わりをする」です。

意味は「わざと反対意見を述べる」ですが、会議などでの議論を活発にしたり、あらゆる可能性についてしっかりともれなく議論をしたいときに使います。

“Who will play the devil’s advocate today?”

などと会議の最初に募ったり、事前に悪魔の手下役を決めておいたりします。devil’s advocate となった人は意見に対してわざと反論したり、盲点や弱点などを指摘して、深い議論を促します。徹底的に話し合いたいとき、よほど重要なトピックの場合には有効です。また、手下となる人はそのことについて深く理解していて、かつ広い視点を持っていなければうまくいかないので、誰でもできるわけではないかもしれません。

私はこの表現を聞いたときに、フレーズよりもこの発想がいいなと思いました。もちろん、世の中には反対意見ばかり言う方もいらっしゃいますが、それだと根っからひねくれているのか、みんなのためを思ってあえて嫌われ役を買って出てくれているのかはわかりません。

でも、この方法だと徹底的に反対意見を言いやすいですし、本当によい結論にたどり着きたいという気持ちを全員が持つことができるのではないでしょうか。私は日本の会社でもこの習慣ができたらいいなと思います。

唐の時代、中国の皇帝を諫める(いさめる)専門の役職があったと読みました。(ご興味のある方は貞観政要という本をご参照下さい。)その時も「なんて素晴らしい仕組みなんだろう」と思いましたが、この devil’s advocate を知った時も同じような感動がありました。

 

In a nutshell, the ball is in my court!

最後は2つまとめてご紹介します。どちらもすでにご存じの方も多いかもしれません。

In a nutshell は「要するに」「簡単に言うと」です。木の実に入っちゃうくらい簡潔にまとめたいのですね。笑

The ball is in one’s court! The ball is in your court. ボールはあなたのコートにある。→ あなたの番ですよ。

 

まとめ

チャンスをつかむのもチャレンジするのも、嫌われ役を買って出るのも、簡単にすませるのも、すべては自分次第ですね。自分で書いて自分の耳が痛いです。

少しでも皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

 



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA