英語の習得で長~い間つきまとう壁 いちばん初めに習うのに最後までわからないのは?
永遠の課題、それは a と the (と複数形)
英語を勉強し始めるタイミングは人によって差はありますが、私の場合は普通に中学校での英語授業が英語との初対面でした。
教科書の最初にあったフレーズはたしか、
Hi Kumi! Hi Ken!
This is Japan. This is a pen.
とかだったかな。(どんな会話展開、、、)やっぱり、日本人にとって This is a pen. は強烈なフレーズでしょう。よく考えたら使うことのないフレーズでしょうけど(笑)
a と the (と複数形)
先生はさらっと説明したと思うけど、英語には a というものがあって、初めて登場するときには a 、そして二回目以降に登場したときには the と習ったと思います。私の場合。
なんのこっちゃ、と思いましたが「そのうちわかる」「そのうち慣れる」と気休めの言葉を何度きいたか。。。
皆さんはどうでしょう。英語の学習を始めて何十年という方、a, the, そして複数形の使い方に自信はありますか。
学校では a と the を一緒に説明しますが、複数形について一緒に説明された記憶が私はありません。この3つは本当はセットで説明が必要だと思いますが。。。
細かいことはいいとして、英語学習で最初に習うのが a と the だと言ってもいいくらい、最初に登場します。
上級者でも自信がもてないのは a と the(と複数形)
英語学習を続けている中で、膨大な単語をおぼえたり、時制だの仮定法だの文法を習ったり、TOEICだの英検だの一生懸命に頑張ってきて、気が付けば何年、何十年が経過しました。それなりに英語に自信が持てました。かなりペラペラになりました。翻訳もスラスラ。通訳(通訳は英語とは別のスキルが必要ですが)だってそこそこできます。
そんな猛者たちでも、かなりの確率で「a や the は100%の自信は持てない」と言います。
もちろん、99%自信があるような方も世の中にはいらっしゃると思いますが、かなりの方が(私もそうですけど)いつまでもうっすらとした不安を抱えながら a や the を使っています。
プロの通訳さんでも、同じことをおっしゃっていたのを直接お聞きしたことがあります。ですから、仕方ないかな、と思っていました。
そして、そこに輪をかけるように、私は目撃したのです。
オーストラリア人の英語ネイティブである同僚同士が、互いに書いた英文の a と the の間違いを指摘する場面を。。。ふたりとも優秀なエリートです。
ネイティブでも間違うなら気にしなくていいの?
つまり、ネイティブでも迷うことがあり、意外と難しいものであるとわかりました。
ただ、ここで誤解をしてはいけないのは、日本人が当たりまえに間違うような a と the の使い方をネイティブの方が間違うわけではありませんし、間違って使うと多くの場合は a と the の使い方で意味合いがずれてきます。
ですから、やはり a と the (と複数形)の使い方はとっても大事ということです。
大事故につながることが少ないことと、なんとなく通じることも多いので、放置されたり見逃されたり「忖度」されて通り過ぎることが多いのが a や the の使い方だと思います。
まとめ
長い英語学習のあいだ、忘れたふりをされがちな a や the や複数形の使い方ですが、できるだけ意識して付き合ってほしいなと思います。
たしかに、かなりの上級者になれば、a や the や複数形の使い方の違いが理解しやすい英語脳になってきますし、命中率も90%以上になると思います。
でも、せっかくですから、日々の英語学習のなかで意識し続けてほしいと思います。そうすれば、気が付かないうちに a や the や複数形の違いで意味の差が生まれていることをもっと早く理解できて、もっと上手にコミュニケーションがとれると思います。
私は上級になるまで放っておいたタイプですが、もっと早く意識しつづけていたら良かったなと後悔しています。ということで、こんな文章を書いてみた次第です。
少しでも皆さんのお役に立てればとても嬉しいです。