英語学習でいちばん辛いのは?
好きなら楽しいの?
英語学習は長旅ですよね。語彙、文法、発音、イントネーション、リスニング、読解、いろいろありますが、いちばん辛いのは何ですか?
英語が好きでも、語学が好きでも、やっぱり「上達しよう」「極めよう」と思えば辛いコトはたくさんあると思います。どんなに書くことが好きな作家さんでも、「締め切りがないとなかなか書き出せない」と聞いたことがあります。意外に思いましたが、プロの作家さんでもそうなんだ、と思うと自分できなくても当たり前か、と少し気が楽になりました。
好きだから、上手だからと言って、何のハードルもなくできる、なんてことはないようです。
私も語学が好きで、だいたい3カ月あれば簡単な会話ができる自信はあります。でも、たとえば英語で膨大な数の単語をおぼえたり、試験のためにつまらない長文を読んだり、非日常的なリスニング素材を聞いたりというのは本当に苦痛に感じていました。
これがいちばん辛い
いろいろと辛いと思うことはありますが、やはりダントツで辛いのは
自分を知ること
だと思います。
自分の語彙力レベル、文法レベル、リスニングレベル、こうしたものは各種の英語関連試験で比較的簡単に知ることができますよね。
まず自分のいるレベルを直視して自分にがっかりする気持ちと戦う。「まだ山頂はあんなに遠いじゃないか」と思う気持ちを横において、辛い思いをしてまで登りたくないという気持ちと戦う。
ここが辛いと私は思います。ですから、自分がどのレベルにあっても一歩踏み出した人は半分勝ったも同然だと思います。最初のハードルがいちばん辛いと思います。
一歩踏み出してから多くの日本人が忘れがち
勇気をだして一歩踏み出し、英語の学習を続けているみなさんは本当に素晴らしいと思います。私は根が怠け者なので、毎日たくさんの勉強量をキープしている方に尊敬しかありません。
着実に進歩を続けている皆さんにオススメしたいことがあります。それは、
自分が英語を話している姿を見てみよう
です。最近はオンライン英会話やさまざまなアプリもありますし、オンライン会議も日常ですから、なんとなく自分が英語を話している姿をちらっとみることは増えたと思います。でも、私がおすすめしたいのは
がっつり見る
です。
自分の姿を見るのは恥だが、役に立つ
何かのニュース記事でもいいですし、使っている参考書の文章でもいいですから、2-3分カメラに向かって自分が英語を読む姿を録画してみて下さい。
これは本当に辛い作業だと私は思いますが、撮影後はまったく知らない他人が話していると思って冷静に録画された映像を見てみて下さい。
あれ、自分の発音ってこんな感じ?もっと滑らかに話せていると思っていた。やっぱり聞き取りにくい音がある、母音がくもっている、明確でない。表情もこわばっている。声が小さい。めちゃくちゃジャパニーズだわ。など様々な感想をもつと思います。
など、冷静に見ればみるほどアラがたくさん見えてきます。
スピーキング:自分を知って、改善点を知る
わかっているけどなかなかできない。文法や単語、試験の勉強に偏りがちで、スピーキングの上達確認を忘れがち。英語もその他の言語も結局しゃべってなんぼ、です。自分がしゃべっている姿を確認しないで何年も過ごしてしまうと(私も含めて多くの人はそうですが)クセがついてしまったり、「これで通じているから大丈夫なはず」と思ってしまったり、してしまいます。
日本人の間でよく聞く会話で、
- 「インド人なまりの英語はホント、聞き取れないわぁ」
- 「フランス語なまりの英語だけは、私ムリ」
というのがあります。気持ちはわかります。ネイティブの人でも苦戦するようなスコットランドなまりとかなら仕方ないと思います。でも、
「あなたの英語はどのくらい聞き取りやすいですか?」
このことを頭に入れて私もスピーキング改善に頑張りたいと思っています。自分への反省もこめて、これからしばらくは「どの国の人が聞いてもわかりやすい英語」を話せるように努力してみたいと思います。
まとめ
今日ここでいうスピーキングは「話せて、通じればよい」だけではない、少し上のレベルの話ですが、この点が改善できたら日本人はもっと英語に自信を持てるのではないかと勝手に思っています。
そして、初級、中級のうちからスピーキングでの現時点を確認する習慣があれば、きっと役に立つと思います。
見たくないものを見るのは辛いです。ほんとうに辛いです。でも、自分の現状に気がついてしまったら修正するしかない。頑張ろう。過去の失敗は直せないから、せめてこれから頑張ろう。
少しでも皆さんのお役に立てれば本当に嬉しいです。