TOEICを受ける意味 ひとそれぞれのTOEIC ゴールでいい人、スタートでしかない人 仕事で英語が必要?

TOEIC

TOEICを受ける方はとても多いですよね。特に大学生から社会人まで非常にポピュラーなテストです。何点をとればいいのでしょうか。満点が必要でしょうか。会社での昇進基準にある点数を取ればいいのでしょうか。

 

初心者や中級者にとってのTOEIC

TOEICはただのテストですし、リスニングと筆記のみ。筆記と言っても選択問題だけなので、TOEICの点数が高いからといって必ずしも英語は話せません。でも、最初のうちは基本的な単語も覚えられますし、ある程度のスピードの英語を聞き取れるようになるので、英語に対する勢いをつけるためにとても良いと思います。受ければ受けるほど慣れますし、点数も上がっていきやすいです。受験料が高いのが難点ではありますが、ゲーム感覚で何度も受けるのもいいかなと思っています。英検ほど難しい単語も必要ありませんので、初級、中級から最低限の英語でのコミュニケーションを身に着けていく過程で有効だと思います。楽しく活用できるといいですね。

 

TOEIC満点

満点をとることは素晴らしいと思います。でも、TOEICが満点でも英語はうまく話せないし、文法もまったくダメ、という人にも少なからずお会いしてきました。ということは、別に満点を目指す必要もないと思われます。

TOEICは残念ながら文法をしっかり理解するとか、ビジネスで使えるきちんとした文章を書けるというレベルに導いてくれるタイプのテストではないです。コミュニケーション能力をはかるテストですからね。勉強を続けるなかでTOEICの点数が上がるのはいいことですが、総合的な英語力を伸ばしたい場合あまりこだわりすぎる必要はないと思います。

 

仕事で英語が必要だから、、、

仕事で英語が必要と言っても様々なケースがあると思います。ネイティブスピーカー以外が大勢いて、とにかく用事が済めばOKという感じの職場あるいは職務もあるでしょうし、ネイティブが大多数でコミュニケーションも情報もかなりハイレベルな英語ばかりという職場や職務もあると思います。

前者の場合、TOEICである程度の点数がとれるなら不都合はないと思います。しかし、後者の場合は、自分が会社にしっかり溶け込み、会社で起こっている話題にもちゃんとついて行き、対等に、頼れる人物として活躍したいのであれば、TOEIC満点だけの英語力では全然足りないと思います。

 

TOEIC満点はスタート地点

TOEIC満点にこだわる必要はないと書きましたが、もし職場自体の大多数がネイティブあるいはネイティブに限りなく近い英語スピーカーで、非ネイティブに対して一ミリの遠慮もなくひたすらグローバルでの成長にまい進しているような環境であれば、TOEIC満点レベルは英語世界のスタート地点にすぎないと思います。

満点を取って初めて英語の世界が見えはじめる、と思ってください。それまで崖の下から登っていって、崖の上にたどり着いたら、みんなが活躍している土俵ははるかかなた100キロ先にあるのがぼんやり見える感じです。

用事が済めばOKとか、通じればよいとか、そうした英語レベルでは上記に示したようなネイティブ中心の職場の場合、本当の仕事をすることは難しいでしょう。厳しいようですが、あなたに相当特殊な専門性がない限り、心からは相手にされないのが現実です。表面的なやり取りになるでしょう。社外の取引先も、あなたがお金を払ってくれるなら忍耐強く聞いてくれるかもしれませんが、真にお得な情報など持ってきてはくれないかもしれません。

 

TOEICの位置づけ

とういことで、人によってTOEICのとらえ方は異なります。自分がどこを目指すのかをまずよく考えて、目標を設定してください。簡単なコミュニケーションを目指す方はTOEICは高校だと思って、上を目指す方はTOEICは小学校だと思って早い段階でクリアしてほしいと思います。私ごときがこのような厳しめのことを言う理由は、様々な外資系の職場で日本人が英語の拙さが理由で(多くの場合、本人たちは気が付かないけれど)軽くあしらわれたり、実力をわかってもらえなかったり、うまく利用されたりするのを見てきたからです。やはり悔しいなと思います。

少しでも皆さんのお役に立てれば本当にうれしいです。

 

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