外資系企業で働くなら知っておくべき大切なこと6つ
外資系企業で働く 大切なこと6つ
外資系企業についてどんなイメージを持っているでしょうか。これから働きたいと思っている方、これから働く予定がある方のために、外資系企業で楽しんで活躍して下さる方が増えることを願って、大切なことを6つ共有したいと思います。この話をきいて、英語学習への意欲を強くして頑張っていただけたら嬉しいです。
結論
- 高いレベルの英語(外国語)
- 自分の仕事/責任を果たせること
- 自己管理能力
- コミュニケーション能力
- 柔軟性
- 日本人としての言動
私は日本企業での勤務経験もありますが、キャリアのほとんどは外資系企業(フランス企業、中国企業、スイス企業、アメリカ企業)で過ごしてきました。その経験をふりかえり、あるいは現状を見て、上記6つが大変重要だと思います。国籍や文化や仕事のやり方は異なっても、やはり行きつくところはこの6つに集約されます。ちなみに1から6は重要性の順位ではなく、どれも同じように大切です。
大切なこと6つについてそれぞれ解説します
1. 高いレベルの英語必須について
管理職や内勤業務だと入社の段階である程度の英語レベルが必須になっている一方で、営業職や専門的な職種の場合はそこまで英語力を問われないことが多いと思います。ここで3つ注意点があります。
- 管理職等でTOEIC800点くらいの状態で入社したとしても、英語の勉強は続けてレベルアップを忘れないことが大切です。本当のハイレベルな意思疎通や信頼関係の構築には正確な理解やニュアンスが伝わることがとても大切なため、長期的に働きたいならば勉強継続は必須です。
- 営業職や技術職の方々は、確かにスキル重視です。普段まったく英語がいらないケースもあると思います。ただ、10年20年とその会社で勤務をし続けたいなら英語スキルを向上させる必要があります。勤務するなかで営業や技術のスキルが上がっていき、社歴も長くなれば昇進したり部下をもったりするでしょう。そうなると上層部や他国の管理職と英語でスムーズなコミュニケーションは必要になります。
- 海外からの人材。日本も人材不足や少子化により、今後海外からの人材をもっと受け入れるでしょう。英語も日本語も話せて優秀なひとたちがライバルになる日は目の前にあると思った方がよいでしょう。
どのポジションにおいても、片言の英語ができるとか、仕事に必要な英語のやりとりが最低限できる、ということは良いことです。しかし横から冷静に眺めていると、結果的にはそのような人たちが重要な局面で議論に含めてもらうことは少ないですし、仮に含めてもらったとしても本質や言いたいことがしっかり伝わらず、結果として決定に関与できないようになることがあります。そこから不満がつのってしまうことも少なくありません。
2. 自分の責任/仕事を果たせること
日本人の良い点として助け合ったり協力したりという点があります。どの企業で働こうとこれは素晴らしいこととして賞賛されますが、外資系企業の場合それはあくまでも自分の職責を十分に果たしたうえで、プラスアルファでやった場合に限ります。
人を助けていたので自分の仕事ができませんでした、というのは変な言い訳に聞こえます。まずは自分の仕事をしっかりやるのが基本です。言い換えると、自分がどんなに大変でも、他人が助けてくれるだろうという期待はできません。助けてもらうならそれなりの準備をして、プランとともに正式に依頼し、自分と相手の上司の許可もとったうえで実施することが必要です。
3. 自己管理能力
今どきなので、何がハラスメントととられるかわかりません。しかし上層部の人になればなるほど、自己管理(体調管理、時間管理)を徹底しています。オフィシャルに口には出さないものの、そういったことができているかをよく観察しています。よい自己管理がなければ仕事でよいパフォーマンスが出せないことは彼ら自身が経験済みだからです。
夜中まで仕事をしていた、徹夜した、週末も仕事をしていた、とつい話してしまう日本人がたまにいるのですが、これは悪い印象を与えてしまいます。体調を崩す可能性を高めてしまいますし、仕事の段取りが悪いのだろうか、コミュニケーションが下手なのだろうか、仕事がそもそも遅いのだろうか、仕事量が多すぎるなら上司と相談して解決する力が足りないのだろうか、等々と思われてしまいます。
たまに羽目を外して飲みすぎた、という方がまだ印象はましかもしれません。
4. コミュニケーション能力
これは日本企業も含めて、どこでも大切なので言うまでもないですね。
英語ができても、仕事ができても、挨拶しなかったりコミュニケーションがとれない、偉そうな態度ばかりとるような人は長続きしないことが多いです。
5. 柔軟性
とくに大切だと思います。日本企業のように何事も入念にプランして、誰にも迷惑をかけないようにプロジェクトを始めるとか、システム変更をするにも事前に十二分に説明をして、教育をしてから変更するとか、そういうことは外資系企業では少ないです。
突然の方針変更や、段取り不十分で何かがスタートすること等にいちいち腹を立てたりしていても、何も始まりません。誰のせいなのか、どうしてこうなんだ、とかが気になりすぎる方は外資系企業は不向きだと思います。
信じられないほど柔軟に、文句は言わず、今そこにある現実に集中して、前を向いてベストを尽くすというスタイルが多いと思います。
6. 日本人としての言動
外資系企業だから、と急に100%外国人になりきったように振る舞うと上手くいきません。やはり日本で働く以上は日本人が大多数いるわけで、日本人としての最低限のマナーなり言動は必要です。
外資系で働くうえで必要な前向きさ、細かいことを気にしない、オープンな気持ち、はっきりものを言う、等と日本人らしさのバランスを上手にとることは結構むずかしいことではあります。でも、どちらか一択とはいかないのです。
残念な事実
外資系企業で働くときの大切なポイントを考えていると気が付きます。日本以外は意外と似たような考え方/姿勢で働いていると。つまりグローバルスタンダードかもしれません。言い換えると、日本だけ違うということになります。そういう意味では、外資系だの内資系だの言っているうちは日本の未来は明るくないかもしれませんね。そろそろハンコ文化とともに古い働き方、古い考え方を変えるときでしょうか。。。
まとめ
外資系企業で働くとき大切な6つのことについてシェアいたしました。ぜひ、近い将来「日本企業も外資系企業も働き方はなにも違わないよ」といえる日がきますように。
- 高いレベルの英語(外国語)必須
- 自分仕事/責任を果たせること
- 自己管理能力
- コミュニケーション能力
- 柔軟性
- 日本人としての言動
少しでも皆さんのお役に立てれば本当にうれしいです。