英単語 楽しいひと手間で単語を増やす パズル感覚で英語脳をきたえる

英語のボキャブラリーを増やす方法

結論としては「類義語辞典」を活用することです。英語では Thesaurus と言います。

読みにくいですが、あえてカタカナで書くと「シソーラス」です。ネット上に無料の英語類義語辞典も類義語辞典アプリもはたくさんありますので、いちど使ってみて下さい。

辞書の名前どおり、同じような意味の単語がたくさん出てきます。単語の幅が広がりますし、同じ単語を繰り返さないほうが良い、とされている英語で文章を書くときにも役立ちます。

類義語辞典はまさに「英語学習の名脇役」です。

 

オススメの使い方のポイント

類義語辞典には、かなり幅広く類義語が出ています。全く同じ意味で、そのまま置き換えて使ってもいいくらいのものから、関連性はあるけど元の意味からはちょっと遠いものまであります。けっこう面白いです。

以下に私のオススメの使い方2つをご紹介します。

  1. 分からない単語に出会ったとき、英和辞典ではなく、ゲーム感覚/パズル感覚で類義語辞典を使ってみる。
  2. 作文をしているときに和英辞典の代わりに使う。ボキャブラリーが増える、使い方がわかる、記憶に定着しやすい。

 

使い方の例その1 パズル感覚で英語脳をきたえる

分からない単語に出会ったとき、英和辞典ではなく、ゲーム感覚/パズル感覚で類義語辞典を使ってみる。

以下は、DICTIONARY.COM の THESAURUS.COMから引用いたしました。おすすめです。

ひとつの単語を類義語辞典で調べてみる。同じような意味の単語がたくさんでているので、まずそれらを見て、意味を想像してみる。想像してから答えを確認する。

  1. ためしにcereal を調べてみます。穀物という意味です。英和辞典を使うとこれで終わってしまいます。なんだかすぐ忘れてしまいそうです。
  2. 類義語辞典で調べるとこのような単語が出てきます。bran, rice, grain, wheat, rye, oats, breakfast food, などがでてきます。
  3. bran はオールブランのブラン(小麦の皮の部分、ふすまとも呼ばれます)、riceはもちろんお米、grain は粒、穀物、wheat は小麦、rye はライ麦、oats はオーツ麦、breakfast food 朝食、、、
  4. grain, rye, oats, がたとえわからなかったとしても「なるほど、穀物かも?」と想像してみることができます。穀物だとわからなくても「米とか小麦の仲間かな?」といっためぼしはつけられますね。breakfast でシリアルとなればイメージはある程度かたまります。
  5. 想像力を働かせて答えを頭に浮かべて楽しんだ後に、正解をみてみましょう。類義語辞典内には意味の説明もはいっていることも多いですので便利です。
  6. 意味の記述(名詞のcereal) は下記の3つでした。このような説明を読むと「穀物だな」という確信がわいてきます。必要ならそのあと英和辞典で確認をしてください。
  • Any plant of the grass family fielding an edible grain, as wheat, rye, oats, rice or corn. 小麦、コメ、オーツ、コーンなどの食用グレイン(粒状のもの)を実らせるイネ科の植物
  • the grain itself 粒状の穀物そのものをさす
  • some edible preparation of it, especially a breakfast food 上記を食用にブレンドしたもの、とくに朝食用食品

この方法は、新しく知らない単語に出会ったとき、辞書を調べないでも意味を想像する力を向上させるのに役立ちます。想像力とパズル感覚は英語脳の大きな一部分だと言えます。

 

使い方の例その2 使える・忘れない単語が増える 

作文をしているときに和英辞典の代わりに使う。ボキャブラリーが増える、使い方がわかる、記憶に定着しやすい。

たとえば、あるお笑い芸人さんについて英語で作文を書いていたとします。お笑い芸人さんなので、面白い人です。作文の中で何度も「面白かった」「ウケた」「笑えた」と言いたいですね。でも自分の頭には funny とか interesting くらいしか浮かばないな、、、、

そんな時にはThesaurus 類義語辞典を使ってみて下さい。同じくTHESAURUS.COMさんより引用します。

  • amusing
  • entertaining
  • hilarious
  • silly
  • ridiculous
  • droll, etc.

これはたくさん出てくる単語のごく一部です。日常でよく使われる単語はやはり数も多いです。この例のように「面白い」という意味の場合には各単語の意味に大きすぎる違いはないですが、面白さの度合いやニュアンスには多少の違いがありますので、時には注意が必要です。

たとえば、silly と ridiculous ですが、日本語では「バカな」「ばかげている」という意味です。お笑い芸人さんについての作文ならどちらを使っても問題ありません。芸人さんならsilly なことも言うでしょうし、ridiculous なこともしかねません。しかし、この二つのニュアンスは同じではありません。

 

  • Sam forgot to turn the video off after the online discussion ended and everyone could see him wearing a pants as he stood up to leave his room. サムはオンライン会議のあとビデオをオフにするのを忘れたまま部屋を出ようと立ち上がったが、パンツ姿をみんなに見られてしまった。→ これは silly です。お馬鹿さん、という感じです。
  • Donald Trump said that it was Mexico which had to pay for building the walls on the boarder between US and Mexico. メキシコとの国境に壁を作る費用を出すのはメキシコだ、とドナルドトランプは言った。→ これは ridiculous です。

 

個人的な意見ですが、芸人さんが熱湯風呂に入ったり、熱々のおでんを顔につけたりするのは silly ではなくて ridiculous だと思います。

感覚的な単語なので、人によってどの程度の状況でどちらの単語を使うか、という基準は多少異なるとは思いますが、類義語辞典で新しい単語に出会ったら必ず使い方、例文をGoogleなどで検索してニュアンスを確認してから使って下さい。ここまですることは重要です。面倒ですが記憶にもしっかり残ります。

話しを戻しますと、英語で文章を書くときに、同じ単語を何度も繰り返すのは低い評価をされてしまいがちです。一つの段落やページで同じ単語を繰り返さないぞ、という目標をもって書いてみると単語力がアップします。

 

まとめ

わたしは単語帳を使って覚えるのがとても苦手です。正直、覚えられる気がしない。私は基本的にゴリゴリの勉強が好きではないので、簡単に楽して覚えられることをやってきました。それも思いついた時だけ。類似語辞典を活用することはとてもオススメですけれど、「毎回やらなきゃ」と思わないで下さいね。プレッシャーは継続の敵です。

リラックスして、楽しんで、テキトウに休憩しながら、印象的な学習を、あきらめずに継続する、というのが私の学び方です。その中でもパズル感覚は語学学習に一番たいせつなものだと感じます。すべての語学がパズルです。

少しでも皆さんのお役に立てれば本当にうれしいです。

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