英語脳ってどんな脳??? 英語脳は誰にでもつくれます

英語脳、って何?

最近「英語脳」という言葉を聞きます。私も前回のブログで英語脳をきたえる方法について書いたのですが、ふと、そもそも英語脳とは何かな?と考えてみました。あくまでも私自身の感覚、体験、語学に対する思考パターンなどを思い浮かべながらまとめてみたいと思います。

 

① 英語脳=語学脳

英語脳は語学脳だと思います。

英語に限らず、言葉から言葉に変換するコツ。頭のなかで言葉の部屋から部屋へと行ったり来たりする能力のことかな、と思います。

イメージとしては、ホテルなどにある「コネクティングルーム」が近いです。コネクティングルームというのは、隣同士の部屋につながるドアがあって行き来できるものです。普段はドアが施錠してあって個別の部屋として宿泊利用されますが、大家族などがコネクティングルーム機能のある部屋を2部屋を予約した場合に、普通なら廊下に出てから2部屋を行き来しなければならないところ、コネクティングルームだと中でつながっているので行き来が簡単という便利な部屋です。

以下の②~⑤をきたえていくと、いつの間にかドアができて、コネクティングルームができます。さらに継続していくと、部屋をつなぐドアのクオリティがあがり、開け閉めが簡単でスムーズになったり、自動ドアになったりします。つまり、言葉と言葉を行き来することが楽になります

 

② 英語脳=日本語分解能力

英語脳または語学脳、とは日本語の分解能力でもあります。

日本語にどっぷり使って生きてきた私たちは、日本語を何も考えずに理解してしまう、理解できてしまうという、当たり前の習性があります。その当たり前を分析、分解して、いったい何を意味しているのか?を考えることが英語脳です。

他の言語とちがって、日本語にはかなりのニュアンスが含まれると思います。一つの単語だけど感情とか、空気感などが入っています。もちろん、外国語にも negative words, positive words, とか collocation といって使う組み合わせとか、使えるシチュエーションなどがありますが、日本語とちょっと異なると思います。

 

分解例:以前にも挙げた例ですが、「うまくいくといいね」という日本語は

  • ①誰かが、②誰かに対して、③何かが、④成功することを、⑤望んでいる という事実を
  • 「あなたのことを応援していますよ」という⑥気持ちを入れて、表現していると思います。

これを英語や多くの他の言語で表現するには、①~⑥をしっかり表現する必要があります。

  • まず、①誰が、②誰に対して、③何を の部分をはっきりさせ
  • 次に、④にふさわしい動詞(ビジネスの成功なのか、試験に受かるのか、体重を落とせることなの)をはっきりさせ
  • 最後に、⑤望んでいる(強く望んでいるのか、そうなるといいね、くらいなのか、程度もここで調整できます)

まずは分解からはじめよう。

 

③ 英語脳=パズル脳

英語脳、語学脳は完全にパズル脳だと思います。時々あらわれるヒントをもとに、点と点をつないで長い線にしたり、空いているマス目を塗りつぶして一つの絵を完成させる、ようなものだと感じます。

「時々あらわれるヒント」って何でしょうか。

  1. すでに知っている単語、その意味
  2. すでに知っている単語が前回登場したときのシチュエーション
  3. すでに知っている単語が使われたときの感情
  4. すでに知っている単語の性格(ネガティブな言葉?ポジティブな言葉?)
  5. すでに知っている発音
  6. すでに知っている文章のリズムイントネーション

このようなヒントを頼りに、想像したり、予想したり、していきます。大事なのはすでに頭に定着している安定したヒントにしっかりと頼ることです。何も関連なく唐突に雰囲気で想像したり予想しても、線はつながらずからまる可能性が高いです。

文法はパズルを解くときにあまり入ってこない印象です。文法というルールは実はすごく少ないですので、最初にざっと網羅しておけばいいと思います。逆にいうと、文法はパズルを進める前の土台です。パズルの種類が文法と言えるかもしれません。ぷよぷよなのか、パズドラなのか、オセロなのかチェスなのかが文法です。ゲームやパズルを始める前にボードを最初に正しく選んでおきましょう。

安定したヒントを作るには、日々の学習が必要です。学習だけだと時間がかかります。ヒントを活かして習得までのスピードを上げてみませんか。

 

④ 英語脳=ダンボの耳&地獄耳

耳はかかせません。

耳は音を聞くだけの耳ではなく、話し手の感情、テンション、本当のことを言っているか、という気持ちを聞く耳が大切だと思います。表情やジェスチャーも含めてしっかりと「聞いて」みて下さい。

ダンボの耳、地獄耳です。

これらを聞かず、言葉の発音や音だけを聞いていると、③であげた安定したヒントができあがりません。言葉のニュアンスや使ってよいシチュエーションがいつまでたってもわからず、(誰も教えてくれませんので)何十年も間違った使い方をしたまま、という残念なケースになってしまいます。

 

⑤ 英語脳=繊細さん脳

HSP 繊細さん(Hyper Sensitive Person) が話題になっています。ここでいう繊細さんと話題になっている繊細さんはイコールではないかもしれませんが、他人の表情、言動、感情などに敏感な方といったほうがいいかもしれません。

④で挙げたダンボの耳や地獄耳で相手のことを観察する、状況を理解する、空気を読む、というような能力は語学習得に役に立ちます。

実際に、鈍感な方は単語をつなげて英語は話せるけれど、ニュアンスに対する理解が遅いような印象があります。教科書に書いてないことは理解が難しいと思われるタイプの方です。何か感情にかけたコミュニケーションになりがちです。

  • 敏感な人 → 相手の小さな反応に気が付く → ニュアンスの習得が速くなる
  • 鈍感な人 → 相手の小さな反応に気が付けない → ニュアンスの習得が遅くなる

 

まとめ

色々あげてみましたが、あくまでも私の思う英語脳/語学脳です。もともと存在するものではなくて、あれこれやっているうちに身に付く方法なのかなと思います。

英語脳がなくても英語は話せるようになりますが、

  • 英語脳があれば習得スピードがアップする、
  • 英語脳があればニュアンスをより理解できるようになる

この二つが備わると、結果として他の言語に応用しやすくなり、多言語学習へのハードルが下がると思います。

少しでも皆さんのお役に立てれば本当にうれしいです。

 

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