Can の過去形は Could??? はっきりしない表現をできるだけさけよう
Can の過去形は Could でしょう?
Can の過去形は確かに Could です。ですが、Could を使うことで意味があいまいになることがあります。意識しないで使ってしまうことが多いですので、ちょっとだけ心の片すみにとめていただきたいなという点をシェアします。
なぜ Could であいまいになる?
Could は「やろうと思えば~できた」「~という可能性もある」というニュアンスを持たせるために使うことができます。例えば、
- He could see us if he wanted, but he didn’t. 彼は私たちに会いたいと思えば会うことは可能だったけれど(あえて/自分の意志で)会ってくれなかった。
- You could say that. そうとも言えるね。(そう言おうと思えば言える)
- She could decline it. 断ることもできた。(でも断らなかった)
こうした意味を考えると、うかつに can の過去形として could を使えないような気分になりますね。
Can の過去形としての Could
これを踏まえて、Can の過去形として Could を使ってみましょう。
- I could see her yesterday.
- 昨日彼女に会うことができた。
- 昨日彼女に会おうと思えば会うことができた。(実際に会ったとは限らない)
どちらも間違ってはいなくて、どちらともとれる文章なのです。もちろん、前後の文脈から理解できると思いますが、絶対に間違って伝わりたくないときには気を付けたほうがいいです。
- I was able to see her yesterday.
- 昨日彼女に会うことができました。
このように、Be able to ~ を使うと明確になります。
Be able to を使った方がよいケースにはどのような傾向があるか見てみましょう。
be able to をつかう時
なにかの出来事、行動が、一度で完結するような場合や、行動に継続性がない場合には be able to を使ったほうが明確になります。(例外はいつもあります)
Be able to を使うと
- I was able to pass the exam. 試験に合格した。
- I was able to join the meeting. 会議に参加することができた。
- He was able to give a wonderful presentation after a lot of training. たくさんの練習を積んだおかげで彼は素晴らしいプレゼンをすることができた。
- We were able to find a nice hotel near the lake. 湖畔の素敵なホテルを見つけることができた。
実は「 ~できる」の発想がボトルネック – can は必要?
英語では、あえて can ~できる を使わないで表現することも実際多いです。
- I succeeded in the exam. 試験に合格した。
- I passed the exam. 試験に合格した。
- I was lucky to pass the exam. 幸運にも試験に合格した。
- He gave us a great presentation. 彼は素晴らしいプレゼンをした。
- We were relieved to find a beautiful hotel near the mountain. 山の近くの美しいホテルを見つけられてほっとした。
日本語では「~できた」という言い方/言い回しがとても多いです。日本語の「~できた」には、能力のほかにも、うっすら謙遜や安堵のニュアンスも入っていると感じます。合格できた、見つけられた、のほうが、合格した、見つけた、よりもちょっとやんわりした印象を与えるように思います。
この日本語に引きずられて、~できた → Can/ Be able to を使うという発想につながることが多いのかなと思います。
もちろん、英語でも「~できた」「~が可能だった」を使う場面はありますが、能力とか、実際の可能/不可能に対して明確にする必要がある場合に使っていると思います。
日本語でいう「~できた」がどんな意味、どんなニュアンスで言っているのかを分析してみると本当に必要な can/be able to なのかが見えてくるかもしれません。
単純な Could 過去
あまり誤解も受けず、自然に使える Could を使った文も多くあります。継続性があるイメージです。Be able to に置き換えても問題はありません。
- I could speak English fluently when I was living in the US.
- We could hear birds singing in the mountains.
- He could swim when he was a child, but now he cannot.
ちなみに否定形の場合は誤解はないので、ご安心下さい。
- He couldn’t pass the exam.
- She couldn’t believe that her father won the prize.
- We couldn’t figure out who did it.
まとめ
文法的な観点だけではなく、またしても日本語のニュアンスや表現に引きずられるケースが発覚しました。文法的な意味やニュアンスも勿論あるのですが、意外な落とし穴はいつも日本語自体にあるような気がします。簡単、明確だと思っているような日本語でも、ときにはバラバラに分解してみるのも良いかなと思います。
語学って飽きないですね。。。面倒くさい?w
少しでも皆さんのお役に立てれば本当にうれしいです。
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