無意識のうちにオラオラ系?!気を付けたいあいづち
英語の相づち?
英語の相づちと聞いて浮かぶのは、”Uh-Huh” でしょうか。
日本語の相づちと聞いて浮かぶのは、「へえ」「そうなんだ~」「ふーん」あたりでしょうか。
私は英語の相づちにけっこうなプレッシャーを感じていました。正直、なんか恥ずかしい、めんどくさい、と思っていました。でも、外資系企業で長年働くうちに、私が思っていたような相づちはあまり要らないことに気が付きました。
そもそも、私の「相づち」に対する理解が間違っていたのかもしれませんが、会話のリズムをとるためとか、相手に「私は聞いているよ」ということを表現するためとかの「合いの手」的な相づちは要らないのです。
Yes の魔力
日本人は文化的に相手への気遣いがあふれてしまう国民性です。会話をしていると相手に「私は聞いているよ」ということを伝えなきゃ、と無意識に思います。Yes は日本語のような「はい!」→ 礼儀正しくまじめ、きちんとしている、というようなイメージはありませんが、それでも日本人は「はい!」“Yes!” が大好きなんですよね。
英語での会話になると、つい Yes が頻繁にでてきます。
- Yes?
- Yes, yes, yes.
という言葉になって出てしまう方が意外とたくさんいます。
相手の話した内容が本当に Yes と答えるべき場面なら別ですが、ただのリズムとして Yes と言ってしまうと、「はい?それで?」「で?」「次は?」みたいな印象を与えてしまう可能性があります。
面と向かった会話なら、顔の表情やジェスチャーからそんな印象を与える意図はないと理解してもらえるかもしれないですが、もし電話とかオンライン会議でビデオがオフになっているような状況なら危険です。不本意なイメージを与えてしまう可能性がありますので、極力さけましょう。
- 「もしもし」は “Hello”
上記と同じく、「はい?!」「はぁ?」「それで?それで?それで?」「一体何がいいたい?」という印象になりますので、「もしもし」の代わりに Yes を使うのはやめましょう。
職場での英語での相づち
基本的には、相手の話はだまって最後まで聞く。これでよさそうです。途中に言葉を挟む必要はありません。ただし聞き終わった際に、相手の発言に対してどう思ったか、どう感じたか、をきちんと文章にして答える必要はあります。そうしないと失礼になります。
そもそも、「相づち」は相手の言ったことに対して短い言葉で返すことだと思いますが、日本人の場合、なんとなく相手の話しを聞き流し、かつ失礼のないように「へえ」などを挟みつつ、最後には特に感想も言わない、意見も言わない、ということが多いと感じます。
日本の文化として、相手に意見や感想を述べるよりも、相手が話している内容を黙って受け止めたり、ただ聞いてあげることを大切にしているようです。聞き上手になるためのポイントとか、良い人間関係構築のテクニックとしては完璧だと思いますが、ビジネスや職場での英会話では通用しないですし、むしろ悪い印象を与えます。
会話の途中で Yes と言っても、それは相手の意見に同意したとはとらえられないのです。しっかりと相手の話を黙って、目を見てよく聞いて、相手が話し終わったらようやく、自分はどう思ったかを短くても、長くてもいいので言葉/文章にして伝えることが最重要です。
かんたんな相づちはもちろんあります
ビジネス以外の会話とか、職場でも雑談の場面なら、たわいもない内容の会話も沢山ありますよね。相手が意見を求めていないことも多いでしょう。そんな時は定番のセリフを使いましょう。これこそ本当の「相づち」ですね。
- That’s interesting!
- It’s great!
- I’ve never heard about it.
- I see.
- Good for you!
- I am happy for you!
などなど、ほかにもたくさんありますね。どれも短くて簡単ですので、30-40個くらい覚えて使い分けるとバリエーション豊かな会話になります。
日本語の相づちは日本の文化?
ここまで書いて、「へえ」「ほぅ」「それで?」「ははぁ」「なるほど」と言った、実際には意味をなさないような相づちは、もしかしたらお辞儀や会釈のようなもので、日本独特の文化なのかな?と感じました。
あまり意識しないことですが、日本人が思う相づちは、英会話のリズムには合っていないし違和感だらけなのかもしれません。
相手が一生懸命話しているときに、無言でいることは若干の申し訳なさを感じるかもしれないですが、その分、集中して聴く – Active Listening – ことができれば感想や意見もより良いものが浮かぶかもしれませんね。
まとめ
英語やその他の外国語って、「考えれば考えるほど、文化の違いにたどり着く」ような気がします。奥が深い、難しい、だから面白いかな。。。
これが正解というものはないのだとも思いますし、今の正解がいつでもどこでも正解とも言えませんが、考え続けることでどこかに進んでいけると信じて頑張りたいです。
少しでも皆さんのお役に立てれば本当にうれしいです。