好きな言葉は何?は通じない。。。似て非なるもの

あなたの好きな言葉は何ですか?

日本人はこの質問が大好きですよね。

特に世間でいわゆる”成功した人”とか”特別感のある人”とか”尊敬している人”などに対してよくたずねてしまうと思います。「座右の銘」がちょっと堅苦しいときは、「あなたの好きな言葉は何ですか」という聞き方もしますが、ちょっとニュアンスは異なりますよね。

「座右の銘」とか「好きな言葉」はその人の性格とか大切にしていることが反映されているので鉄板の質問だと思います。職場で出会う外国人に対して、日本人スタッフからよくあがる質問です。

 

イマイチ通じない

これはわたしの失敗談ですが、ある日、「Stephenさんの好きな言葉を聞いてください」と通訳を頼まれました。

「座右の銘」として訳すなら、credo が浮かびました。信条という意味ですが、質問者が聞きたい「好きな言葉」と比べるとちょっと重いと感じたので、最初にwords とか phrases を使ってみました。通じるか不安がありました。。。

  • Do you have any favorite words or phrases?

と伝えました。正確な返事を覚えていないのですが、音が面白いような単語(例えば、Hippo とか Awkward とか)が返ってきました。「しまった」「これは全然つうじなかった」と思ったので、

  • Do you have any favorite words or phrases which inspire you or you always have in your mind?

すると相手は困ったような顔をして、よく意味がわからないと言いました。

  • Could you tell us what your personal credo is?

と言い換えて伝えたらようやく伝わりました。

Credo と似たような意味で、life motto とか、inspirational quote といった表現もあるとは思います。

 

そもそも感覚がちがう

この失敗から学んだことは、やはり漢字文化の日本とアルファベット文化の欧米で単語に対する感覚が異なるということです。当たり前といえば当たり前。わかっているはずと言えばそうなのですが、うっかりしました。

日本人とか中国人は漢字ひとつの中に意味が見えますし、短い単語のなかにもメッセージを感じます。欧米の方にはそれはないと思ってはいたのですが、あえて words or phrases と言ってみました。words は無理でも phrases ならあるかな、、、と思ったのですが、やはり何か違いましたね。

単語はただの単語、フレーズもただのフレーズ、という感じですね。いつものごとく、英語で聞くならはっきりさせないとだめでした。信条、名言、格言、などの単語を明確に口にする必要がありました。

失敗は失敗でしたが、勇気をもって試してみることで、印象深いシーンとなって記憶に残りました。記憶に残ると、まったく別のシチュエーションでも文化ギャップへのアンテナをはることができるようになります。語学は失敗したもの勝ちですね。

 

Quote 名言・格言

ヨーロッパを旅行すると、おみやげ物屋さんなどで格言を書いたボードとかマグカップなどを見かけることがあります。確かに古臭いおみやげなので消えていくのかなと思いますが、少なくとも、西洋の皆さんも名言や格言が好きなのは事実だと思います。

私の失敗談だけでは申し訳ないので、いくつか有名な方々の名言、格言をシェアします。だれの格言がわかりますか。(答えは最後に)

  1. “ The people who are crazy enough to think they can change the world are the ones who do.”
  2. Your time is limited, so don’t waste it living someone else’s life” 
  3. “ Once you stop learning, you start dying.”
  4. Everything you can imagine is real.”
  1. 世界を変えられると思っているようなクレイジーな人にしか世界は変えられない。
  2. 限りある人生を他人の人生を生きるようなことをして無駄にするな。
  3. 学びを止めたときあなたは死に始める。
  4.  想像できるものはすべて実現できる。

ちなみに、私は4が一番好きです。

 

まとめ

結局むずかしいのは文化の違い。感覚の違い。いつもこれに行きつくような気がします。

小さな違いを見逃さないように常にアンテナをはっておくことが、本当の意味で言語を習得するための鍵だと感じます。

日本語から英語、英語から日本語への変換に慣れてきたら、常にアンテナをはってニュアンスの理解、感覚の違い、を理解する努力をしたいですね。英会話カリキュラムにはないかもしれないけれど、これは大切にしたいと思います。

少しでも皆さんのお役に立てれば本当にうれしいです。

格言の主:1と2は Steve Jobs, 3 はAlbert Einstein, 4 は Pablo Picasso

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