よくある光景、、、英語を使った職場で感じるむずかしいこと

むずかしいと思うこと

外資系企業で働くうちに気がついたことで、難しいなあと思うことがあります。英語自体はわかっているのに、すぐには気がつきませんでした。まずは、例をあげたいと思います。

 

あなたはどう思いますか

会議でアメリカ人の Ben さんが何かの計画を日本人の同僚何人かに説明し終わったところだとします。

Ben san: “That’s my idea. What do you think?

Suzuki san: “It is a great idea.”

Ben san: “Do you think we should do it?”

Suzuki san: “Of course.”

Ben san: “How about you, Kato san?”

Kato san: ” Yes, it is a wonderful plan.”

Ben san: “Do you think we can do it?”

Kato san:” Yes, we can do it.”

 

さて、この会話のどこが変だと思いますか。私は何も変なことはないと思っていました。でもこのような会話が何回も繰り返されているので、ふと考えました。

 

  • 質問者は “What do you think? “と聞いているのに
  • 日本人はかなりの確率で、「それは素晴らしいと思います。」「いいと思います。」と答えるのです。実は、I がないんです

 

 

自分の立場を明確にする

外国人の方からすると、ある計画をやるかやらないか話し合っている場において、このプランについての評価だけをしてほしいのではなくて、あなたはどう思うか?を聞きたいのですね。

計画自体についての改善点への意見も欲しいとは思うのですが、いつも欠けてしまいがちなのは、「あなたはどう思うか」の部分です。だから、必ず聞き返されているのかな、と思いました。

 

  • I think your plan is great. We should definitely do it!
  • すばらしいプランだからぜひやりましょう!
  • I find your idea wonderful though, I guess it might be a bit too much to prepare with our limited resource?
  • 素晴らしいアイデアだと思いますが、今の人員では準備が大変過ぎないかなと思います。

 

「アイデアや計画が素晴らしい」と発言したからといって、あなたが実行についても賛成とは限らないですし、伝わらないかもしれません。

 

逆の例

ある日本人の方

「Kate にこの話をしたときは、Nice, nice! と言ってたのに、参加しないんだって。がっかりだよ。外国人は約束を守らないね。」

というような話。

たぶん、Kate さんはアイデアについては素敵と言ったけど、参加するとはひとことも言ってないよ、と言うことなんだろうなと思います。

仕事に直結しないお誘いだと、日本人も外国人も断りにくい場合もありますから、いいですね、と言って自分の意志をあえて明確にしないこともありますから。。。

つまり、日本人が仕事の会議で「いいですね」と言っていても、相手からすると賛成なのか反対なのかわからない、参加するのかしないのかわからない、という立場を明確にしない状況になっている可能性があります。

 

日本語に引きずられて

スムーズに話が進まない原因のひとつは、日本人が「いいと思います」という言葉と「賛成」と同じ意味で言ってしまうことかなと思います。日本語では、

  • 「素晴らしい計画ですね。」はほぼ「賛成」を意味しますし
  • 「いいと思います」は「どうぞ進めてください」という意味合いで使われることが多いです。

英語の場合は、賛成ならはっきりと、”I agree with you. ” “I think we should try it.” と言えばいいんですが、日本語に引きずられてしまいがちです。

 

わかっているけど日本マインドが邪魔になる?

決定したくないから、賛成したのに後から失敗したら嫌だから、責任取れないから、等々の理由でわざと意見を言わない方も中にはいると思います。これを続けていると「やっぱり日本は閉鎖的」「日本はビジネスやりにくい」と思われてしまいますから、とても残念ですね。

 

まとめ

英語を含めて、語学学習でいちばん難しいと思うことは、やっぱり文化の違いです。特に日本に住みながら外資系の企業で働いていると相手の文化を知ることは意外とできません。

アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、中国、韓国、様々な国の人と仕事を通じてコミュニケーションをとることは大変です。見えない壁や落とし穴にもっと気が付けるように頑張りたいと思います。

文化の違いは遠回りの原因になるときもありますが、楽しさの種になることも多いです。

少しでも皆さんのお役に立てれば本当にうれしいです。

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