やれるもんならやってみな!と言わないでいいよ。

Dare 

日本語にも英語にも使わなくてもよい、できるなら一生使わないでもいいかなと思う単語がありますよね。そのひとつが dare かなと思います。カタカナで書くと、デアと読みます。

dare は使わなくてもいいですが、理解できたほうがいい言葉であることに間違いはありません。日常生活よりはドラマとか映画のほうが出てくると思います。ただ、意味の違いを正しく覚えて、正しい場面で上手に使えるとニュアンス表現の幅が広がることは確かです。

Dare は辞書でひくと、

    1. あえて~する勇気がある
    2. 思い切って~する
    3. 生意気にも~する
    4. 危険などをものともしない、立ち向かう
    5. ひとに挑む
    6. けんかをふっかける

などとあります。(研究社新英和大辞典より)

やっぱり英和となると日本語の限界を感じますね。AとかBを見るだけだと、使ってもいい単語のように錯覚しますが、この dare はどちらかと言うとネガティブな単語ですし、強い単語なので使うとしたら注意したいです。

上記の英和辞典はかなり多くの例文も入っていたので、しっかり読めば問題なさそうでしたが、調べる時は例文と英英辞典を組み合わせることが必要です。もちろんネット上でもかまいません。

Dare を使った例文をみてみましょう。

 

やれるもんならやってみな

  • I dare you to do it!  やれるもんならやってみな!
  • I dare you! やってみろ!
  • He dared me to a fight. 彼は私に喧嘩をふっかけてきた。

使いたくないですし、言われたくないですね。。。

 

よくもそんなことが言えるな!

  • How dare you say that! よくもそんなことが言えるな!
  • How dare you didn’t tell me….よくも私に隠していたわね。。。

このくらいなら、夫婦喧嘩とかで使えそう?

 

あえて言わせてもらえば

この dare は使ってもいいかな、、、、と思いますが、日本語で「あえて言わせてもらえば~」と口癖のように言う方が時々いらっしゃいますが、そういう軽い感じでは使わないほうがいいです。本当の意味で「あえて」ー本当は言いたくないけれどそうしたほうが何かのためになるから、知りたくない事実かもしれないが知っておくべきことなので、などと言う場合ですね。 言うときだけに使いましょう。

  • Dare I say it… あえて言わせてもらえば。。。
  • I dare say…. あえて言えば → おそらく~でしょう

 

ちょっと脱線 

日本語で「あえて言わせてもらえば」とか「ちなみに~」とか言う場合って、I dare say でもなければ for example でも for your information, でもないことがけっこうありますよね。もちろん、本当に「あえて」「ちなみに」という場合もあるとは思うのですが、話の流れで場の雰囲気を和らげるために言うことも多いと思います。

そんな時はなんと表現したら自然なのでしょうか。考えちゃいますね。。。絶対の正解はないですけど、例えば

  • I might be able to say that…
  • May I say that…
  • If you allow me to say,

色々な選択肢があると思いますが、自分の発言を謙虚にみせる方法はありますね。

 

そんなこと絶対言わないよ

  • I don’t dare to say that! そんなこと絶対言わないよ!
  • He wouldn’t dare to tell it to anyone! 彼は絶対にばらさないよ!

 

絶対に〇〇しないで!

  • Don’t you dare say it! 絶対に言わないで!
  • Don’t you dare even think about it! そんなこと考えようとすらしないで!
  • Don’t you dare touch it! 絶対に触らないで!
  • Don’t you dare! ありえない!

 

まとめ

Dare ってちょっとわかりにくいですよね。個人的に意味をまとめると、

わざわざリスクをとってまで〇〇する

こんなイメージかなと思います。決まり文句みたいになっていることが多いと思いますので、How dare you! Don’t you dare! などを心の隅に覚えておけばいいかと。

普段の職場で dare をあえて使う必要はほとんどないと思いますが、確かに dare を知っておくと急に状況が鮮やかに見えてきませんか?dare を含めて日本人の苦手な助動詞(would, could, might, should, 等々)をより深く学ぶと、ネイティブの方々の会話を楽しんだり、冗談を理解したり、ニュアンスを読み取ってニヤッとしたり、楽しめる場面が増えると思います。

少しでも皆さんのお役に立てれば本当にうれしいです。

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