ネイティブの方がちょっとダイレクトと感じる動詞 Eat & Sweat
Eat のなにがだめ?
食べる、を意味するこの動詞は英語だと「ちょっとダイレクト」とネイティブの皆さんは感じるそうです。
イギリスで英語を学んでいたとき、先生から 「eat はあまりに動作そのものを示していて直接的なので使わないでね」と言われて本当に驚きました。
- “eat” は動物がえさを食べているとか、人間であっても口にモノを入れてむしゃむしゃ食べる動作そのもののイメージだから、eat の代わりに have を使う。
「とにかく、eat という単語を避けるようにしなさい。」というのが先生の教えでした。
最初は「え、そんな基本的な単語を使わないでどうやって会話するの?」って思いました。
Eat
社内でよく聞く会話に、”What did you eat last night?” があります。これを聞くとあまり丁寧ではないというか、むしゃむしゃ食べる光景がうかんでしまいます。間違いではないですし、通じるとは思いますが、初対面に近い人につかうとあまりスマートではないですね。
- もうランチは食べましたか?
- Have you had lunch already?
- What did you have for dinner last night?
- おにぎりを食べました。
- I had two pieces of Onigiri for lunch today.
- 夕食にはチキンを食べましょう。
- Let’s have some chicken for dinner!
私がアメリカ人の同僚からランチに誘われる時は、
” Let’s have lunch!” とか “Shall we have lunch together?” とか言われます。
実際にお店のテーブルについて、目の前に食べ物が出てきたときは
“Let’s eat!” と言われます。
Eat に違和感がないのはお医者さんです。「今朝から気持ち悪いんですね。昨日何を食べましたか?」という質問をするときは、eat です。
“So, you have been feeling sick since this morning. What did you eat yesterday?”
Eat は動作そのものを表すので、個人個人が行うものなんですよね。ニュアンスが伝わったでしょうか。Eat のイメージは動物が食べる動作と同じ、と思っておくとわかりやすいかなと思います。
- 馬 Eat like a horse 大食い
- 狼 Wolf down ~ 食べ物をつめこむ、時間がなくて慌てて食べ物をがつがつ食べる
- 鳥 Eat like a bird 小食の人
- 豚 Eat like a pig がつがつお行儀悪く食べる人
Sweat もなんだか直接的ではずかしい?!
「Sweat という単語を使うのはちょっと恥ずかしい」と友人に言われました。アイルランド人とイギリス人13人と日本人は私だけの合計14人で中国を真夏に旅した時に、みんなで大汗をかいた時にのことです。その時も、「ええ?じゃあなんて言ったらいいの?」「Sweat の何が恥ずかしいの?」「あきらかにみんな大汗かいてるじゃん?!」と思ったんですが、ネイティブ13人に言われれば納得するしかないですよね。
“I am sticky.” とか “I want to change my clothes.”とか言う、というのがその時にもらったアドバイスでしたが、イマイチものたりないなと思いました。そんな遠回しな、、、と感じましたが、身体的な反応を直接言うのはねえ、という意見でした。
ただ、アメリカ人の同僚が “I am sweating a lot!”とか ”It is very hot and sweaty.” と言うのは確かに何度も聞いたことがあるので、地域にもよるのかなと思います。
とはいえ、トイレに行きたい、という時と似ていて、生理現象そのものをダイレクトに表現するのを避けたいという気持ちがあるように思います。sweat については個人差や地域差があるのかもしれません。
まとめ
イギリス、アメリカ、オーストラリア、など英語圏は広いです。そしてその国の中でも異なる地域、育った環境などのによってこうした単語の使い方は様々だと思います。
日本人がそうであるように、英語ネイティブの単語の使い方、表現のとらえかたも色々です。だからこそ外国人が英語を話すときには保守的にいっておいたほうがよいと私は思うのです。少なくともニュアンスの違い理解しておいたほうが絶対にいいなと思います。
少しでも皆さんのお役に立てれば本当にうれしいです。