留学について思うこと イギリスとフランス

留学は最高の経験

いまはコロナ禍でどこにも行けず、もどかしく感じている方も多いと思います。世間にはネットの様々なサービスを利用したり、オンライン英会話で世界中の人と英会話したりすれば英語学習は日本にいたままでできる、という意見もあるようですね。私も英語学習そのものについては、そのとおりだと思います。本当にすごい時代になったと思います。

でも、留学はただの語学習得とは異なると私は思っています。

私がわざわざ書かなくても、留学して外国に住めば色々な出来事に遭遇したり、まったく異なる文化に触れたりして、日本にいるときとは全然ちがう経験ができるのは誰にでも想像できると思います。映画やネットでみるだけではわからない、その国の雰囲気、人々の気質は、やっぱり住んでみて初めて実感できるものですし、目からウロコの経験になります。こんなことは誰でも頭の中ではわかっていますよね。

留学することで、頭の中でわかっていることを体験して実感することのパワーを感じてほしいと思います。実感すると、その後の人生のさまざまな場面で「自分では想像できないような発想、考え、行動、とらえ方、が世界に無数にある」ことをベースにものごとに接するようになれる気がします。

 

イギリス留学とフランス留学

私はイギリスとフランス両方の国での留学経験があります。続けではなく、5年間ほど間をあけて留学しました。英語とフランス語で言語もまったく違いますし、この二か国の気質がかなり異なることはけっこう有名ですよね。また、よく知られたエピソードもたくさんあると思います。

イギリスは皆さんもイメージするとおり紳士淑女の国。日本になにかと近い感覚がある国です。礼儀正しさとか、まじめさ、保守的なところなど、初めて留学しても馴染みやすい人たちだと思います。もちろん、生活様式は、家の中が寒い、水道の水圧が低い、いまだに混合栓でないことが多い、ご飯があまりおいしくない、食器洗いの洗剤を洗い流さない、など日本人にとってはつらいことが多々あります。

フランスは自由というイメージがあるかもしれません。実際に自由です。自由というか、日本人の感覚と比較すると秩序が少なめ。笑 多くの日本人にとってすんなりとは馴染めない人たちかもしれません。生活様式はそんなに不都合はないですね。水もしっかり出ますし、混合栓しかないですし、ご飯も美味しいです。

今日は、私が一番印象に残ったことについてシェアしたいと思います。

 

なるほど、みんな違うんだな

イギリスで誰かが道で転んだら、「大丈夫ですか」と手を差し伸べると思います。日本人もたぶんそうするかなと思います。少なくとも、気持ち的にはそうしたい、そうしなければ、と日本人は思っていると思います。

イギリスで夜間違ったバスに乗ってしまい、なんとなく終点まで言ってしまった友達がいました。もう21:00過ぎていたと思うのですが、バスの運転手さんがバスの電気を消してその友達を家まで送ってくれたそうです。ダブルデッカーで帰宅なんて羨ましいです。

フランスで誰かが道で転んだら、「勝手に近寄って手を差し伸べるなんて失礼」「相手は大人だし、自分で起き上がることは可能」「もし、助けて下さい、と言われたら助けるのが普通」と何人ものフランス人に言われました。

フランスの大学の先生には「フランスには、自分で何とかするの法則、というのがある」ともいわれました。フランスではストが常識でしょっちゅう交通機関が止まったり、ガソリンスタンドが使えなくなったりと困難ばかりなのですが、この「自分で何とかするの法則」があるから大丈夫だと言われました。

聞いたときは驚いたのですが、妙に腑に落ちたというか、、、、実際、フランス人に街で助けてもらったことはあまりなかたのですが、フランス生活のなかでちょっとした違和感を感じたり、言葉ではちゃんと説明しているけど反応がかなり予想外、だったことなどについて、ほとんどがスッキリしました。価値観ってさまざまだなということを初めて実感したのはその時かもしれません。

言うまでもなく、すべてのイギリス人、すべてのフランス人、が一律同じではありません。また、上記の例だけみるとイギリス人が良くて、フランス人が個人主義のように聞こえるかもしれませんが、そういう意図ではありません。イギリスでの酷いエピソードも沢山ありますし、フランスでの素敵なエピソードも沢山あります。

ただただ、私が価値観の違いを実感したエピソードだと理解していただけたら嬉しいです。

 

まとめ

エピソードを語るくらいでは伝えられない経験、面白い経験、怖かった経験、嬉しかった経験、充実感、友達、など留学を通じて得るものはたくさんあります。

言葉では伝えられない感覚を自分のなかにたくさん積み上げていけますし、自分が変化することの楽しさを学べると思います。留学を終えて日本でずっと暮らすとしても、留学前より視野を広く、より行動的に、より前向きに、進んでいけるようなヒントを留学で得たと、私は思います。

また、よく言われることですが、日本を客観的にみることができるようになる、ことも大きな利点です。

もし、これから留学を考えている学生さん、社会人の皆さんがいたら、ぜひ迷わず行動に移してほしいなと思います。そして、より多くの人が留学をしてほしいと思っています。

少しでも皆さんのお役に立てれば本当にうれしいです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA