それは距離の問題でした 英語表現の本当の違いとは?May I help you? Could I help you? 等を使い分けるコツ

英語でつまずく第一歩

英語を学習し始めて、モヤモヤする最初のポイントは、同じ意味なのにたくさん存在する表現ではないでしょうか。日本語には敬語がある、英語にも丁寧な表現はたくさんある。一方で日本語より英語にはカジュアルな表現がたくさんあります。本当にバリエーションが豊富で日本人には使い分けのハードルは高いですよね。

 

May I help you? と Could I help you?

例えば、May I help you? や Could I help you? は Can I help you? より丁寧である、というなんとなくのイメージ。日本語にするとどれもほぼ同じような表現になってしまいます。とにかく丁寧なほうを使っておけば無難かなと思ったり、アメリカ人と話すならCanでいいか、とかイギリス人ならCouldのほうがよさそうとか、私も中学生のころはなんとなくのイメージしか持っていませんでした。

 

運命の出会いでモヤモヤからスッキリに!

以下は私がイギリスで出会った最高の英語教師による、May I help you?と類似した表現の説明なのですが、私の目からウロコが落ち、それまでモヤモヤしていた曇り空がスッキリ快晴!になったのでご紹介したいと思います。

  1. May I help you?
  2. Could I help you?
  3. Should I help you?
  4. Shall I help you?
  5. Can I help you?
  6. Let me help you?
  7. I will help you!
  8. I must help you!

その先生は上記のように8つの文章を書きました。そして、意味はほぼ同じだといいました。唯一違うのは、話し手(声をかけている側)の気持ちが相手とどのくらい離れているかを示しているのだとおっしゃいました。話し手の積極性とも言えます。そして実際に身体を動かして1から8の説明を見せてくれました。私が理解した先生の説明を書いてみます。

 

このイメージでもう悩まない

1. May I help you?  お手伝いさせていただきましょうか。もしよろしければ、です。相手との心の距離は4メートル。お店で「いらっしゃいませ」の意味で使われるくらいですから、まあまあの距離感です。

2. Could I help you?  お手伝いいたしましょうか。相手との心の距離は3メートル。よかったら言ってください。

3. Should I help you?  お手伝いしましょうか。お手伝いしたほうがよろしいでしょうか。あなた次第ですが、いかがですか。相手との心の距離は2メートル

4. Shall I help you? お手伝いしようか?遠慮なく言って下さい。でもあなた次第です。相手との心の距離は1メートル

5. Can I help you? 手伝いましょうか。手伝うよ。相手との心の距離は50センチ

6. Let me help you! 手伝うよ!こう言いながら身体も動き相手に向かっています。相手との心の距離はほぼない。動きが感じられます。

7. I’ll help you!  よしっ、手伝う!相手の肩に手がのっているくらいの状態。もう相手のやっていることに取り掛かろうとしているかもしれません。

8. I must help you! 絶対に手伝うよ!もう相手のやっていることを奪っている可能性があります。かなり前のめりで、絶対手伝わなきゃ後悔する!くらいの気持ちです。

 

英語ならではの便利さ

勿論、ネイティブの方でも人によって上記のイメージに多少のズレはあるかもしれませんし、いつも完璧なものを選んでしゃべっているとは限りませんが、おおむねこのような心の距離が言葉に表れていると言ってよさそうです。他にも丁寧かつ積極的な言い方もあります。日本語だと長々と説明を加えなければならないようなケースでも、英語では表現を選ぶことで伝えることが可能です。慣れてしまえば英語のバリエーションの豊富さはたいへん便利といえるかもしれません。

少しでも皆さんのお役に立てればとても嬉しいです。

 

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