外資系企業で働こうかな?と考えるとき 相性はある?国によって違う特徴

外資系企業とひとことで言っても、、、

私は外資系で働きたいな、と若い時に漠然と思っていました。では外資系って何?当時は具体的なイメージは特になく、日本企業でない企業くらいにしか思っていませんでした。

実際には日本企業で勤務した後に外資系企業をターゲットに転職活動を始めたのですが、その時はじめてイギリス系、ドイツ系、フランス系、イタリア系、アメリカ系、中国系、韓国系などなど、当然ながら様々な国籍の企業があると実感しました。

私がこれまで勤務した4つの国籍の外資系企業で感じた印象をシェアしたいと思います。正確によって合う合わないがあると思いますので、これから就職を考えている方には参考にしていただければと思います。

 

勤務を通して見た4か国 

あくまでも実体験による印象です。それぞれ1つの企業での経験でしかありませんので、その国全体を代表しているわけではないですので、その点はご留意ください。

 

フランス企業:とにかく自由

やはり自由でした。根底にはまじめさも勿論あるのですが、表面的なルーティンとか時間に対する感覚は非常に緩かったです。仕事のリズムは取りにくかったです。これで自分は成長するのか?と心配になりましたが、自分で頑張ればそれでいいという感じでした。

とはいえ、その頑張りが会社の期待したものと異なると当然よい評価はもらえないのですが、相手の自由を尊重するからか、一通り努力が終わってから「それじゃないね」と言われる感じでした。先に言ってほしいのだけれど、誰かが何かをやろうとしていることを阻むことはしない。(笑)

英語での勤務、というたてつけではありましたが、やはりフランス語ができないといつの間にか距離ができる。フランス人の皆さんも悪気は全くないですが、フランス語で話せる人と打ち解けて話すことのほうが多くなる傾向にありました。

夏休みは1か月あるので、噂どおり人生楽しめます。

 

スイス企業:とにかく真面目

超まじめ、超勤勉でした。朝早くから全員出社、効率よく仕事をして早く帰る。仕事の待ち合わせをしても遅刻する人はほとんどいませんでした。相手の話をとにかく真剣に聞いて、頼んだことも期限内にやってくれる。頑張った人にはしっかり報酬も払う。そんな印象でした。日本人にはなじみやすい文化だったと思います。

スイスアルプスで、あの硬くて岩だらけの雪山にトンネルを掘って作った登山鉄道を見たとき、「ああ、スイス人だからできたな」と思いました。忍耐強く目標に向かって努力する、そんな方々でした。

英語を使った仕事を前提とした採用でした。スイスは大きく4つの地域に分かれています。ドイツ語圏、フランス語圏、イタリア語圏、ロマンシュ語圏です。私が勤務したスイス企業はドイツ語圏の企業でしたので、ドイツ語で会話する場面も少しはありました。しかし、スイス自体が4か国語を公用語としているせいか、ドイツ語に偏ったり、ドイツ語を話す人と特別に仲良くなったりという光景は見ませんでした。スイス人にとって、(スイス特有のドイツ語-スイスジャーマン-ではなく)標準ドイツ語を話すのは英語を話すのと同じくらいめんどくさい、と言っていましたので、そのせいかもしれません。

休みは取りやすいです。プライベートも大切にしています。

 

中国:とにかくダイナミック

中国企業の印象は、とにかく社員が優秀、です。やはり中国国内での厳しい競争を勝ち抜いてきた方々なので日本人とは比べものにならないほどの危機感やハングリーさをお持ちでした。普段はとてもフレンドリーですし、細かいことをとやかく言わないですが、ここぞという時に発揮する瞬発力、集中力は素晴らしいです。

計画はあまり得意ではない印象でした。定期的に行われるようなイベントであっても計画案はほとんどなく、アドリブで行ったり、直前になって豊富な人的リソースでカバーしたりしていました。計画性を重視する几帳面な日本人だと耐えられないレベルかもしれません。

クリエイティブさや良いものを作ろうとする意欲が強く、締め切りギリギリになっても大きく進路変更することを全く気にしません。極めてフレキシブルなので時代の早い波にのり、何かを切り開くパワーがあります。

英語が使えれば勤務可能、という条件でした。そして日本語のできる中国人従業員も多いので、働けなくはないです。ただ、勤務した数年間観察していた中では、中国語ができないのは大きなデメリットのように見えました。会議も最初は英語でも途中からすぐ中国語になりますし、会議内容や情報を丁寧に共有してもらうという文化がないので、なかなか厳しいものがあります。

休みは取りやすくはなかったです。上下関係が厳しいので、意外と先輩や上司の顔色をうかがいつつ、根回ししてから休みを取る人が多かったです。日本よりは長期間休むことは普通でしたので、そこは良いところです。

 

アメリカ:とにかく最先端

テクノロジー命!ですね。すぐに新しいシステムを使う。欠陥があってもまず使う、使いながら修正する。途中でもっと良いものが見つかれば、すぐそちらにスイッチする。いまだにファクスを使っているような日本は見習うことばかりです。

オープンでフレンドリーです。確かに意見は言いやすいです。しかし、上の人からの判断や決定には、人間的な好き嫌いに大きく左右されることが多いので注意が必要です。この部分については、日本企業より激しいと感じます。一概には言えませんが、日本は表面上ルールを守りながら、ルールの範囲で好き嫌いをこっそり判断に反映するかもしれません。アメリカはフェアなイメージがあるかもしれませんが、好き嫌いとか派閥で動いているな、、、と感じることが多々ありました。あくまでも、私の経験上の話です。

採用に関する気軽さも特徴のひとつかもしれません。簡単に人を切りますので、採用も気軽です。面接だけは何回にも分けて行うのですが。。。そのポジションの知識がない人が面接したりということもあります。人の採用はその人の人生を左右することだという意識は皆無ですので、面接に臨むときは自ら注意して企業文化、仕事の内容などしっかり質問することをおすすめします。

英語力は言うまでもありません。少しできれば入社できることも多いですが、全く遠慮なくネイティブと同じように扱われます。誰かが大きく置いて行かれても、気にする人はいないのが現実です。

働き方は進んでいますので、休みやすいですし、勤務時間の調整もしやすいのがメリットです。

 

まとめ

外資系といってもさまざまです。会社によっても文化は色々だと思いますので、ご参考にしていただければ幸いです。ただ、どこに入るのも英語が入り口にあることは間違いありません。ぜひ、英語の学習を続けて選択肢を広げていきましょう。

少しでも皆さんのお役に立てれば本当にうれしいです。

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