英語リスニングの最重要ポイント リテンションとは
リテンションとは
リテンションというのは、記憶という意味ですが、英会話においては短時間の記憶といったほうがいいのかもしれません。相手が今しゃべった内容のポイントを記憶できるかということです。会話全体が終わってから、おおよその意味として記憶できているというこではなく、会話中に今さっき相手が言った文章とか質問などを頭に入れられているか、ということです。下記に挙げたように様々な要素がリスニングには必要ですが、私はその中でもリテンションが一番難しいと感じています。
リスニングに必要な要素はたくさんあります
- 単語力
- 英語構造の把握力
- 音そのものの聞き取り
- スピードへの対応
- 相手の話し方のクセやなまりの理解
- 話題そのものの理解力
- 自信を持って聞くという勇気
- リテンション など
日本語でのリテンション
これは日本語でもできていないと思うことがあります。日本語であれば、何となく聞いていて何となく相手の言いたいことがわかって、それなりの返事をして会話は継続します。日本語の特性的にもそこまで正確に答えなくても話が進むということもあります。しかし、今相手の言ったことを正しく繰り返せるかと聞かれると困ってしまいます。ただ、日本語であれば会話は問題なく進みますし、話している間に不明な点を上手に聞き直していくことも苦ではありません。
英語でのリテンション
英語の場合、会話の途中で知らない英単語が出てきて、ついつい気になり、気が付いたら一つ二つくらいの文章を聞き逃してしまった。あるいは、確かに一つ一つの単語を全部聞き取れていたのに、結局何を話していたのかわからない。といった経験はないでしょうか。
ポイントに集中して聴く
英語を聞く場合はどんなに長い文章でも、難しい単語が出てきても、とにかく最初に出てきた主語と動詞に気持ちを集中させて記憶し、そのふたつを忘れないようにしながら聞くようにすると、たとえ途中の説明が少しあやふやだとしても、相手の言いたいことがざっくり理解できると思います。ご存じのとおり、英語はあとからあとから説明を付け足すことができますので、簡単な質問が長くなってしまうことがあります。話している方も話が得意とは限りませんので、途中で何の話だっけ?という感じになることもあり得ます。それでも最初の、誰が/何がどうした、あるいは疑問文なら誰が/何がどうする?というのを覚えていれば話を続けられますし、聞き取れなかったことについて質問もしやすくなります。こう考えるとリスニングも少~しハードルがさがりませんか。
トレーニング
Podcastなどで聞き流して聞いているときなどに、全体の会話が理解できて面白い、と感じるくらいリスニングができているとしても、今の言葉(文章)で何を言っていたか?を正しく頭の中で繰り返してみよう、とすると意外と難しいものです。時々トレーニングしてみると面白いかもしれません。
そうは言っても難しい
英語は日本語より明確でわかりやすいので、慣れてくると英語のほうがわかりやすいと感じることがあるでしょう。むしろ、年配の日本人男性と話しているときのほうが、伝統的というか日本的、抽象的あるいは遠回しな言い方になる傾向があるのでリスニングが難しいと思います。しかも質問しずらい(笑)どちらにしても集中して聴くことは難しいですね。
Genuinely Listen
Genuinely listen という言葉を聞いたことがあるでしょうか。相手の言っていることを本当にしっかり聞いて理解する、ということです。これは本当に難しいなと思います。日本語でもかなり難しいです。このような「聞く力」は私もトレーニングしたいと常々思っています。日本語と英語どちらの言語でもGenuinely listenができるようになるために、コツコツ努力を続けたいなと思います。
少しでも皆さんのお役に立てれば本当にうれしいです。