もういちど確認したい動詞の原形/現在形 出番は少ないですが、個性アリ!

動詞の原形/現在形

英語を学ぶとき、動詞については原形で学びます。当然、原形という名前からも基本的なフォームなんだからよく使うだろう、と思いがちです。でも、会話、文章、どちらにおいても動詞を原形のままで表現することって少ないです。

「〇〇するため」という説明をするときなどには to + 原形で説明として使うことは非常に多いですが、それ以外、主語の後にダイレクトにくる動詞は原形で使うことは非常に少ないです。理由を説明したいと思います。

中級以上の方や外資系で働いているような方でも、いつのまにか意識から離れている方が多いと感じます。

 

動詞の原形 よくある誤解

文法書でも一番最初の方に説明されることですが、「不変の真理、習慣で使う」と説明があります。中学生で初めて聞いたとき、私はピンときませんでしたが、英語で難しいことが説明できるようなベテランの同僚でも、あまり意識されないでよく使っているのを耳にします。

I come here for an interview. x

  • (いつもいつも面接があるので)いつもいつもここに来ます。→どんだけ頻繁に面接受けてるんですか?と思われます。come が現在形なので、変わらない事実、習慣となっている事実を表現します。毎日面接で同じ場所にくる人はいないと思いますので、そういうときは、
  • I’m here for an interview.
  • I’ve come here for an interview. と言ってみましょう。

I do yoga in the morning.

  • これはヨガが習慣になっているという意味です。毎朝ヨガをします。現在形の正しい使い方です。たまたま今日だけやったのではなくて、習慣になっているという意味です。
  • 逆に今朝たまたまやっただけなのに現在形を使うと、「習慣的にやっているんだな」と誤解されて伝わりますので注意しましょう。
  • 日本人が現在形をやたら使うので、このような誤解は実はよく発生します。単発的なできごとを現在形で説明したがために、聞いていた外国人の方からは「〇〇さんは〇〇が得意」「〇〇さんは〇〇に詳しい」と思われることがよくあります。

Dr. Sato explains his plan to us. 〇?x?

  • 現在形を使ってこの言い方をすると、佐藤先生は私たちに定期的/習慣として計画を説明する、という意味になってしまいます。本当に常態化しているなら現在形で言っても問題ありません。ただ、実際には、現在形意外の時制を使うことがほとんどです。
  • Dr. Sato will explain his plan to us in the next meeting.
  • Dr. Sato is going to explain what his plan is.
  • Dr. Sato has already explained his plan to us.
  • Dr. Sato explained us about his plan during the last meeting.

 

動詞を使うとき ほとんどの場合は原形/現在形以外

do の場合を使って、普段使う動詞の時制を見てみましょう。毎日するとき以外、現在形を使わないですよね。いかに出番が少ないかを感じて頂けたらと思います。

  1. I have done it already.
  2. I am doing it now.
  3. I will do it tomorrow.
  4. I did it last week.
  5. I was doing it 3 hours ago.
  6. I used to do it when I was at school.
  7. I will have done it by the time you come.
  8. I had already done it when he came.
  9. I do it everyday.

 

もうひとつ注意の原形

わすれがちなのが、動詞の原形を使うと命令になる、ということです。これも中学校の早い段階で習いますが、命令をすることが日常で少ないこともあり意識が低いです。

また、to do list とかやることリストを英語で書くときに原形で書いたりします。メモなので箇条書きで簡単に書くという目的もありますが、あれもある意味自分に対する命令ととらえることもできます。例えば、

  • Buy eggs 卵を買う
  • Text Joe Joeにメールする
  • Clean den 納戸を掃除する

命令として以下のような例を挙げます。やはり大人から子供に言うことが多いでしょうか。あとは注意を書いた看板などでしょうね。

  • Hey, Kate. Finish your meal first then watch YouTube! ケイト、まずご飯を食べてなさい。YouTubeを見るのはその後にしなさい!
  • Steve, don’t be too shy.  Speak out! スティーブ、恥ずかしがらずに発言しなさい。
  • Keep quiet! お静かに!

 

すこし脱線

私は外資系企業で勤務しています。英語がある程度できる人でも、なぜだか日本人は現在形の用法についての意識がどうも薄いので、上司から指示が来たときに箇条書きになっていると命令/やらなければならないことだと気が付かない人がちらほらいます。これはちょっと不思議です。

  • Shortlist candidates of guest speakers ゲストスピーカーの候補リストを作る
  • Contact them to see their availability 都合を確認する
  • Draft contracts 契約書のドラフトを作る
  • Confirm payments with finance team 経理に支払いの確認

これは単なる説明ではなくて、「やりなさい」という指示です。

 

まとめ

動詞は原形/現在形でまず覚えます。初級のうちは、「動詞や名詞をつないだら、なんとか英語になるかな。」と思っても構わないと思います。でも中級以上になったら時制には十分気を配ってほしいなと思います。現在形もただの原形ではなくて意味があります

英語の時制は本当によくできていると思います。一度理解できたらこんな便利なものはありません。どうぞ現在形にも注目してやってください。出番は少ないですが、インパクトがありますよ。

少しでも皆さんのお役に立てれば本当にうれしいです。

 

 

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