英語と日本語 センスの違いを感じ取るスイッチをオンにしよう どこが違う??
説明がむずかしい異言語のセンス問題
英語や欧米の言語を学んでいる方ならよくぶつかる壁が「感覚の違い」ですよね。うまく説明するのは難しいですが、日本から離れれば離れるほど異なる感覚があるのは当たり前のことに思います。ただ、頭ではわかっていてもいざ言語を文章や頭の中で翻訳しようとしたときに、うっかり日本語脳で考えてしまうこともあると思います。
常に「異なる感覚、異なるとらえ方がある」ことにセンサーを働かせておくことが、言語上達の近道です。
これ何だかわかりますか
- Butt dial
- Fat fingers
- Pocket dial
お分かりの方も多いと思いますが、上記は3つとも携帯電話で間違い電話をかけてしまった時の表現です。どれも何だかカワイイですね。
日本語では何といいますか。
- 間違ってかけてしまいました
- 気づかないうちにかかってしまいました
- カバンの中で物にあたって電話をかけてしまったようです 等々
どれも味気ないですが、、、これは単純に英語と日本語の感覚の違いを表している例だと思っています。英語がセンスが良いとかいうことではないと思います。
逆に、、、
日本語の擬音語や、日本独特の擬態語はものすごい存在だと思っています。
- しーん
- ざわざわ
- もじもじ
- そわそわ
- ドキドキ
- ハラハラ
- ちくちく
- ズキズキ
英語にはないですよね。擬音語なら動物の鳴き声など基本的なものはありますが、「しーん」など音のない状態を表すなんて本当にすごい発明です。英語では一切こうした感じを表現しないのか、というとそうでもありませんね。英語ならこうした擬態語が動詞のバリエーションで表現されることが多いと思います。
スイッチON
- 日本語は動詞のバリエーションが少ない → 名詞や擬態語のバリエーションが多い
- 英語は擬態語はあまりない → 動詞のバリエーションがとてつもなく多い
かなと思います。
国や人によって重きを置くところが異なる、文化が積みあがってきた中で異なる部分が発展した、ということだなと感じます。このような感覚を意識して外国語を学習するととても面白いと思います。
ことわざ
ことわざというのは、人間の知恵をまとめたようなものですので、世界中に同じようなものがあります。ですから、感覚的な誤差や誤解が少ない表現だと思います。いくつか代表的なものを覚えておくと非常に便利ですね。
- 郷に入っては郷に従え When you are in Rome, do as the Romans do
- 去る者日々に疎し Out of sight, out of mind
- 虎穴に入らずんば虎子を得ず No pain, no gain
- 急がば回れ Haste makes waste
あげるときりがありませんが、10-20くらい自分の好きなものを暗記するのをおすすめします。
残念だけどおもしろい間違い
息抜きにちょっと面白い英語をシェアします。
これはアメリカ人同僚が日本で見かけて面白かったと話していたことですが、あるコーヒーショップの立て看板(黒板)にかかれていたおすすめメニュー
- 本日のBland Coffee はクリスマススペシャル
Blend coffee はブレンドコーヒーですが、bland は味気のない、つまらない、という意味なので笑ってしまったとのこと。辞書でみると「口当たりの良い」という意味もでてきますが、ネイティブには「味気ない」という意味がまっさきに浮かぶそうです。辞書ってつくづくあてになりませんね。ただ、この場合は明らかにブレンド blend と間違えて書いたと思いますので、、、クスっと笑える英語です。
こちらはある地下鉄の公衆トイレの個室に貼ってあった表示です。
- Press this button in extreme
おそらく、緊急時はこのボタンを押してくださいと言いたかったのだと思います。正しくは Press this button in case of emergency ですね。extreme にボタンを押すってものすごい勢いと力で押さなきゃいけないですね。こちらもクスっと笑える英語でした。
まとめ
クスっと笑える英語は実は笑えない。私も知らない間にいろいろと変な英語を使っているかもしれない。。。どんなに英語に慣れても、どんなにペラペラだねと言われるようになっても、日本で生まれ育ったのならやっぱりネイティブにはなれないですよね。
さまざまな角度から英語と日本語、日本と外国の文化の違い、感覚の違いを観察して隠れたヒントを見つけていきたいと思います。ヒントを一つ見つけると、ほかのヒントも見つけやすくなると思います。センスの違いに対するスイッチをいつもONにして、楽しんで英語に親しんでいきたいですね。
少しでも皆さんのお役に立てれば本当にうれしいです。