リスニングが得意な人の共通点 できる人からコツをつかむ リスニングを見える化しよう

リスニングが得意な人の特長10

リスニングが苦手だという声はよく聞きます。リスニングが得意な人と何が違うのでしょうか。これまで多言語を話す人たちと交流してきた経験から、そうした「リスニングがとても得意」な人たちの特長を思い起こしてみました。いろいろな言語の音をすぐにつかめる人には以下のような共通点があると思います。外国語を話す時に限らず、日本語で話しているときも含めて、普段からこのような傾向があります。

  1. 音に敏感 (雨の音、鳥の声、電車の音、近所の人の声、などにすぐ気が付く)
  2. 親しい人、よく接する人の話し方にすぐ影響を受ける(気が付いたら同じような言い方をしている)
  3. 方言をすぐマネできる(異なる音の出し方が直観的にすぐわかる、口の筋肉が柔軟)
  4. 他人の話し方の特徴にすぐ気が付く(よく使う単語、よく使う表現に気が付く)
  5. 他人が話す音のクセにすぐ気が付く(母音が暗い、”全体にもごもごした音”、”た”と”だ”の違いがはっきりしていない、など)
  6. 他人の発する特徴的な音について理由を想像する(アゴの骨格が小さいから音が高めでこもりがちなのかな?舌が長い/短いから音がクリアになりにくいのかな?息の勢いが足りないためメリハリが小さいのかな?等)
  7. 東北の方々やアナウンサーの鼻濁音に気が付いている(一切気が付いていない人もいます)
  8. 特定のバイリンガルの方の日本語が気になる(某有名ハーフタレント、キャスターさんなどの発する、さ行 -さしすせそ- の発音がsh発音になっていることに違和感を覚える)
  9. 短期記憶力がよい(ついさっき聞いたことを細かく覚えている)
  10. 相手の目や顔をよく見て話しを聞いている(目をそらして聞いていると得られない情報がある)

 

リスニング上手なひとはズバリこれをしている

リスニングが得意な人の共通点はたくさんあるように見えるのですが、ひとことで言えば、「音に興味を持って聴いている」です。「人間という楽器から発する音に興味がある」とも言えます。新しい言語に出会った時、「へえ、一体どういう口をしたら、どこに舌を置いたら、どんなふうに息を出したら、そんな珍しい音が出てくるのかな」という感じです。必ずしも相手の方に興味があるわけではないですが。

 

リスニング向上のコツ 見える化

結論を言えば、顔を見て音を学ぶことが一番良いということです。音声教材はたくさんあります。まずはたくさん聴くこと!が重要であることは間違いありません。しかし、スマホやタブレットから出てくる音だけを聞いているとリスニング向上には余分に時間がかかります。海外ドラマなど顔/表情がよく見えるものをリスニング学習として取り入れて、たまに「音と顔/表情の関係」を意識して見てみるのもいいと思います。

外国人の顔の表情は豊かだなあ、と思うことありますよね。もちろん性格からくるものもあるのですが、その言語の、その音を出すと、そんな顔になっちゃうんだよね、という場合も多々あります。口は思いっきり丸めなきゃその音は出ない、口を思いっきり横にひっぱらないとその音にならない、といった関係性を実感してほしいです。頭ではわかっていると思いますが、実際に視覚から取り入れて、耳と目をリンクさせてみませんか。

 

まとめ

ギター、バイオリン、ピアノ、クラリネット、等々さまざまな楽器があります。長年、練習を積み重ねている方ならば楽器への微妙な触れ方によって音が変わることをよくご存じだと思います。語学についての音も同じだと思います。色々な音をだす人間という楽器に興味をもってみてください。

以前、発音の向上について、口の筋トレや腹式呼吸をおすすめする記事を書いたことがありますが、発音のために実践したことがリスニングの理解につながることもあります。リスニングはたくさん聴くことが重要ですが、様々な角度から眺めてみるとちょっと向上のスピードが上がるかもしれません。

少しでも皆さんのお役に立てれば本当にうれしいです。

 

 

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA